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プラスチックごみについて考える

ちょうど本屋でみつけた「イノベーション創出を実現する「アート思考」の技術」(同文舘出版)という書籍を手にとって、この休み中に読んでいました。ビジネスの世界に、アーティストの思考を取り入れるというものです。そのSTEPとは
STEP1)現代アートの作品鑑賞でアーティスのコンセプトを探る
STEP2)興味をもった社会事象についてリサーチし題材を集める
STEP3)集めた題材から常識を覆すコンセプトを探る
STEP4)作品を制作することでコンセプトを可視化する
STEP5)革新的コンセプトから事業プランを構想する
です。この中でSTEP2で題材を集め(例えば、環境問題の中の洋上風力発電についてなど)、リサーチした中から根本から考えて、新たなコンセプトを作り出す、というものです。
そんな脳に切り替わったところで、ちょっと環境問題のある点についてリサーチをしてみました。

イノベーション創出を実現する「アート思考」の技術(同文舘出版)

1)身の回りにあふれるプラスチックごみ

この夏の酷暑や、最近の台風は海水温が高いために勢力を保ったまま北に直進してくるような進路を見ていると、もっと個人が積極的に環境活動に取り組まねばならないのではと思いつつも、ローソンで買い物をすれば、
 ・弁当のプラスチック
 ・惣菜が入っている紙とプラスチックでできたケース
 ・アイスコーヒーのカップのふた
とすぐにプラスチックゴミで溢れてしまいます。これ結局燃やしたら、また温室効果ガスがでるのに・・・と思いながら、このコンビニに使っているプラスチックゴミについて調べてみます。すると、ローソンはプラスチックごみを減らす努力をはいるようです。

しかし結局はプラスチックを出していることになります。セブンイレブンはどうなのかと見てみると、食物由来の素材(バイオマス)のプラスチックを
使っているようです。

2)バイオマスプラスチックと生分解性プラスチック

植物などのバイオマス資源を原料とする「バイオマスプラスチック」とは、原料となる植物が成長の過程でCO₂を吸収し、仮にバイオマスプラスチックが焼却処分されてCO₂が排出されても、実質的にCO₂を排出していないとみなすことができる点にあるのであり、カーボンニュートラルであると言えるということのようです。
一方で、「生分解性プラスチック」は、微生物などの働きによって最終的に水と二酸化炭素に分解されるプラスチックです。国内で流通している生分解性プラスチックは約2300トン(0.02%)と少なく、海洋生分解性プラスチックにいたってはわずかしかないのが現状のようです。

3)生分解性プラスチックは環境に本当に優しいのか

家のゴミ箱にこれらのゴミを捨てながら、本当に環境に優しいのかという点に疑問を持ちながら、ちょっとホームページ上でリサーチをしました。調べていると、マルヰ産業株式会社、という会社がコラムに丁寧に整理をしていました。

生分解性プラスチックを使用するメリットとしては、
メリット1.プラスチックごみの削減
メリット2.二酸化炭素量の削減
メリット3.石油などの化石資源の使用削減
という点はありそうです。

しかし気になったのは、合わせて上げられていたデメリットです。
デメリット1.生分解性が環境によって異なる
デメリット2.耐熱性・強度が低い
デメリット3.適切な分別をしなければ特性が活かせない

4)生分解性プラスチックが広まったとして

今はまだ生分解性プラスチックが広まっていない状況ですが、どうもセブンイレブンはセブンカフェでそれを取り入れ始めたようです。

しかし前述のデメリット3とは、つまりは以下のことと書いてあり、セブンカフェでストローに採用しても、それを分別して回収しないとそのメリットが生かされていないと思いました。現状では、わからないのですが一般ごみとして捨てられており、単純に焼却されるのみで、結局は温室効果ガスを生み出してしまっているのではないかと。

一般的なプラスチックと同様に、可燃ごみとして家庭や企業で廃棄されてしまうと、生分解性プラスチックが有する特性(土壌・海洋などで微生物により分解される性質)が活かされないことになります。
また、埋め立て廃棄ができるにも関わらず、可燃ごみで廃棄されると焼却を行うことになり、エネルギーやコストが無駄にかかってしまいます。

マルヰ産業株式会社 ホームページより抜粋

折角の良い取り組みは、多分その性質なども国民に理解してもらい、その上でゴミ分別などの意識も高めて貰わないといけないのだということがよくわかりました。

アート思考の観点にたつと、利用者の行動ごとに適切な環境行動を畝が明日アドバイスをしてくれるような存在が、アプリででもなんでもあればよいかなと思いつつあります。

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