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「弁証法的行動療法②」非承認的環境で育った、境界性パーソナリティー障害・複雑性PTSD

今回は「境界性パーソナリティー障害(BPD)」を詳しくみていきます。

私が一番、納得できた言葉に
「非承認的環境で育った」があります。

BPDは生まれつき感情が非常に激しいことに加えて、
その感情を人から認められないことで起きる障害です。

嵐のような感情を、どこからともなく発生させ、
勢力が増し、破壊を引き起こします。

本人も制御できないし、他人もついてこれません。
劇的で、衝動的、感情的で、自傷行為や見捨てられ恐怖の回避行動をとります。

しかし、故意ではありません。
他人の気を引く為だとか、他人を操作するつもりは無く、
高感度の感情組織のなすがままになっています。

例えば
普通の人が、「わずかないらだち」を感じた時
BPDは、「瞬時に激怒」します。

普通の人の「誰かに魅力を感じた」は
BPDの脳は「抵抗しがたい欲望」となります。

普通の人の「多少の困惑」は
BPDの脳は「押しつぶされそうな恥の為、急いでその場を去り
     依存行為に頼る」となります。

これらの感情とどう付き合えばよいのか、学べない環境で育ちました。

例えば、
プードルの家族に1匹の狼が生まれたとしたら、
プードルの親は、子供の狼に、
大人の狼になる方法を教えることはできません。

プードルは大人のプードルになる方法しか教えられません。

この場合、プードルも狼も、悪くありません。
ただ異なっているだけです。

狼にとって、大人のプードルになる方法を学ぶということが、
「非承認的環境」になります。

「非承認的環境」では、激しい感情とうまく付き合う方法を
教えてもらえず、激しい感情を持つことは、間違っていると言われたり、
激しい感情が出ると、罰を与えられたりします。

「非承認」は言葉だけでなく、「無視」という態度でも伝わります。

家の中で自分だけが違うと感じながら育つことも「非承認」の原因になります。
言葉で「どこかおかしい」と言われる訳でもないのに、
自分はどこかおかしい、部外者なのではないか、と感じたりします。

自分は人と違う、人より感情が高感度だと感じると、
自分の感情に対処するのが、普通の人より大変だという事実は、
とてもつらく感じます。

お読みいただきありがとうございました。

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