ひろりん。

複雑性PTSD・境界性パーソナリティー障害について発信したいと思います。認知行動療法、…

ひろりん。

複雑性PTSD・境界性パーソナリティー障害について発信したいと思います。認知行動療法、マインドフルネス、ACT、スキーマ、コンパッション、弁証法的療法など当事者が体験した事を伝えて、なにか参考にでもなればと思っていたけど、繊細な感性で自己表現すれば、それはもうすでにアートです

最近の記事

「スキーマ療法⑫損害や疾病に対する脆弱性」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

18種類のスキーマの7つ目は、 「損害や疾病に対する脆弱性スキーマ」です。 このスキーマを獲得してしまった原因は 「依存/無能スキーマ」と同じです。 特徴は、 ⒈いつ災害が起きるか心配しながら生きている ⒉ひどい事が自分に起きると信じて生きている ⒊病気・自然災害・犯罪被害・交通事故・破産・発狂など恐れている ⒋ひどい事が起きた時、自分はそれを防ぐことができないと信じる ⒌恐れているのは「災難」で、日常生活の不安は少ない このスキーマを持つ人がストレスに対処す

    • 「スキーマ療法⑪依存/無能」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

      18種類のスキーマの6つ目は、 「依存/無能スキーマ」です。 このスキーマを獲得してしまった原因は、 満たされなかった感情欲求「自律性・有能性・アイデンティティ」です。 「自律性」とは、家族から独立して年齢相応に行動する能力です。 「有能性」とは、無力な状態ではなく積極的に能動的に外界を動かす能力です。 「アイデンティティ」とは自分が自分であることです。 以上が欠如すると「自分にはそんな能力はない」 「独立して生活することなどできない」 「社会に出て仕事などできな

      • 「スキーマ療法⑩社会的孤立」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

        18種類のスキーマの5つ目は、 「社会的孤立スキーマ」です。 このスキーマを獲得してしまった原因は、 ⑨欠陥/恥スキーマと同じです。 特徴は、 ⒈自分は異質な存在だと信じている ⒉疎外感に常にとらわれる ⒊子供の頃から周囲に対し違和感を抱きながら育った ⒋「才能がある」「有名な家の出身」「美人」「同性愛者」 「少数民族出身」「アルコール依存症の親を持つ」 「外傷体験を持つ」「身体障害がある」「孤児」「養子」 などの問題を持っていることが多い ⒌経済的に「裕福」も

        • 「スキーマ療法⑨欠陥/恥」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          18種類のスキーマの4つ目は、 「欠陥/恥スキーマ」です。 このスキーマを獲得してしまった原因は、 ⑧不信/虐待スキーマと同じです。 その上、大切にされる感覚が無いまま育ちます。 特徴は、 ⑴自分は不完全で他者と比べて劣っており 「価値が無い」「愛される値打ちが無い」と信じている ⑵自分はあらゆる「欠陥」を持っている ⑶自分のことを「怒りっぽい」「いやらしい」「邪悪」「醜い」「怠け者」  「ばか」「つまらない人間」「変わり者」「横暴」「太り過ぎ」  「痩せすぎ」「弱

        「スキーマ療法⑫損害や疾病に対する脆弱性」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

        • 「スキーマ療法⑪依存/無能」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

        • 「スキーマ療法⑩社会的孤立」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

        • 「スキーマ療法⑨欠陥/恥」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          「スキーマ療法⑧不信/虐待」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          18種類のスキーマの3つ目は、 「不信/虐待スキーマ」です。 このスキーマを獲得してしまった原因は、 ⑦情緒的剥奪スキーマと同じです。 そして特徴として、絶えず他人を疑います。  この人は、私を操作しようとしているのでは?  それとも私を利用しようとしているのでは?  この人も自分を裏切るのでは?  相手は悪意をもって自分を傷つけようとしているのでは?  欲望の為なら他人を傷つけても構わないと、みんな思っている  人はみんな他人の不幸を喜ぶ いずれも脳の誤作

          「スキーマ療法⑧不信/虐待」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          「スキーマ療法⑦情緒的剥奪」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          18種類のスキーマの2つ目は、 「情緒的剥奪(はくだつ)スキーマです。 情緒的とは、喜怒哀楽の感情を折にふれて起こさせること。 剥奪とは、無理にうばうこと、とりあげること。 このスキーマを獲得してしまった原因は、 ・満たされなかった感情欲求がある ・安全な触れ合いが無い ・不安定、または虐待的な家庭 ・冷淡、または拒絶的な親 ・外の世界からの孤立 そして特徴として、 ・本人が気がついていない場合が多い。 ・孤立感、苦痛、抑うつ等に苦しむ。 ・他者から情緒的

          「スキーマ療法⑦情緒的剥奪」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          「スキーマ療法⑥見捨てられ/不安定」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          18種類のスキーマの1つ目は、 『見捨てられ/不安定スキーマー』です。 このスキーマを獲得してしまった原因は、 ・不安定な家庭で育った ・子供の頃、大切な人から急に怒られたり、暴力をふるわれた ・子供の頃、大切な人が急死したり、家を出て行ったりした ・今でも大切な人は、自分を見捨てて去っていくという信念を持つ等 そして、常に 「この人は私を見捨てるのではないか?」 「この人が病気や事故で死んでしまうのではないか?」 「この人も突然消えてしまうのではないか?」と恐れていま

          「スキーマ療法⑥見捨てられ/不安定」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          「スキーマ療法⑤過剰補償」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          問題のある「無条件に反応してしまう」ことの正反対の行動をとって、 問題解決しようとしますが、ことごとく失敗します。 本人も気がつかないので、病気が長引く原因になります。 「これはスキーマーの過剰補償では?」と自問することで、 客観的または冷静に判断できるようになります。 たとえば、 「親密な関係を避ける」の場合、 過剰補償では、「パートナーにしがみつく」をします。 そして相手が音を上げると、激しく相手を非難します。 スキーマの「服従」「回避」「過剰補償」は、 瞬時に切

          「スキーマ療法⑤過剰補償」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          「スキーマ療法④回避」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          問題のある「無条件に反応してしまう」出来事を、 回避することで、見ないふりを続けてしまいます。 歯が痛いのに痛み止めを飲んで誤魔化し、 歯医者に行くことを先延ばしにしている状態です。 無条件で反応しないように、注意深く日々を送ります。 歯が痛くならないような噛み癖のようなものです。 例えば、親密な関係を避ける 弱い立場に陥ることを避ける 他者を信用しない 自己開示しない 本音や感情を表にださない 他人同士を引き合わせ自分は身を引く、等 スキーマにより無条件で

          「スキーマ療法④回避」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          「スキーマ療法③服従」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          ご縁があり、現在アルバイト中です。 落ち着いてきたので、 少しでも投稿していきたいと思います。 スキーマとは「無条件に反応してしまう」ことです。 無条件に反応する行動が不適切なのに、 従ってしまう場合があります。 逆境体験があると、大人になっても再体験をする行動を とってしまいがちです。 親と同じようなパートナーを選んでしまうのが、 スキーマへ服従している状態です。 自分は不幸になる運命だと信じ込み、 それを確証する行動をとって証明しようとします。 DV夫から離れら

          「スキーマ療法③服従」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          「スキーマ療法②修復」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          スキーマとは「無条件に反応してしまう」ことです。 無条件に反応しないように修復する療法です。 治療者による認知的介入、感情的介入、行動的介入がされます。 修復が進めば、無条件に反応することが少なくなります。 そして変化するまでに時間がかかります。 一年なのか、5年なのか、10年なのか分りません。 「無条件に反応してしまうスキーマ」は幼少期に学んだ信念の為 深く染みついて、世界のすべてだと信じ込んでいます。 その為、治療中辛すぎて離脱する人も多いそうです。 子供の頃に覚

          「スキーマ療法②修復」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた

          「スキーマ療法」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた①

          私の目線から説明や個人的に感じたことをお伝えしよう思います。 このスキーマとは、 「無条件に反応してしまう」という意味です。 無条件に反応しないように修復することが最終目標となります。 見間違いや聞き間違いは、今までの経験に基づいて なんとなく判断している為に起こります。 きっと悪口を言われているに違いないとか、 私のせいで不機嫌になっているんだろうとか、 古い経験を元に判断してしまいます。 この「なんとなく判断」や「古い記憶や知識」 「古いイメージや文章の筋道」のま

          「スキーマ療法」を複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の目線から説明してみた①

          「弁証法的行動療法⑨最終回」嗜癖(シヘキ)の断念を求められる、複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症

          長年にわたり、苦痛を緩和してきた方法を 断念するしかない時がきます。 アルコール・自傷行為・無防備な性行為・ 愛する人や家族への八つ当たり・・・ 変化は本人にとって大きな「苦痛」です。 変化しても苦痛、しなくても苦痛です。 複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症の、 強烈な感情のあり方は、重度の火傷に例えられます。 自分の行動によって激痛を生むのに加え、 他人の行動によっても激痛の原因になり、いつまでも続きます。 重度の火傷患者の問題は、治療こそが最大の

          「弁証法的行動療法⑨最終回」嗜癖(シヘキ)の断念を求められる、複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症

          「弁証法的行動療法⑧」、ベストは尽くしている、複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症

          いくらベストを尽くしていても、 変わる必要が出てきます。 人生に行き詰った時、 同じ場所、同じ体験をしていては、足踏み状態です。 どうして問題が起こっているのかを理解し、 どうやって解決すればいいのかを考え行動します。 一人で出来ない場合は、相談したり治療を受けたりします。 眠れない時は睡眠薬を処方してもらい、 しばらくぐっすり眠ります。 眠ってない脳で考えても、何も解決できません。 人生に行き詰るとは重大な出来事です。 ボーダーライン・パーソナリティー症/複雑性P

          「弁証法的行動療法⑧」、ベストは尽くしている、複雑性PTSD/ボーダーライン・パーソナリティー症

          「弁証法的行動療法⑦」承認と同意は違うと言いたい、ボーダーライン・パーソナリティー症・複雑性PTSD

          自分は太っているという人は、 「私は太った人間だ」という自己構成概念をもっています。 その人に対し、太っていないと思っているのに、 適当に同意すれば、なんだか変な感じが残ると思います。 自分はブサイクだと思い込んでいる人に対しても、 同じようなことがおこります。 自分を他人に「承認」して欲しいのなら、 「太った私」「ブサイクな私」に、同意させなければなりません。 他人が「あなたは、決して太っていないし、ブサイクでもない」といえば、 非承認されることになります。 ちょ

          「弁証法的行動療法⑦」承認と同意は違うと言いたい、ボーダーライン・パーソナリティー症・複雑性PTSD

          「弁証法的行動療法⑥」ありのままを受け入れた、境界性パーソナリティー障害・複雑性PTSD

          ひどく動揺している時、 「動揺してはいけない、気付かれてはいけない」と 思えば思うほど、大きく動揺してしまいます。 顔は真っ赤になり、汗が止まらなくなります。 動揺している自分に、動揺してはいけないと命令するということが、 自分を受け入れていない、ということです。 変えようとすれば、苦しみます。 ウツなのに「頑張らなくてはいけない」 もう限界なのに「逃げてはいけない」 動揺しながらも、その場に居続けられた自分を受け入れる。 動揺したけれども、なんとか頑張れた私を受け入れ

          「弁証法的行動療法⑥」ありのままを受け入れた、境界性パーソナリティー障害・複雑性PTSD