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土門蘭さんのトークライブを視聴

1月に土門蘭さんの『死ぬまで生きる日記』を読みました。


重たい話ではなく希望の持てる本でした


文筆のお仕事をされている土門さんですが、10歳の頃から
『死にたい』という気持ちを常に持ち続けていらっしゃいます。
精神科での『うつ病』診断後、薬を処方されるも『文章を書くことが
できなくなる』という不安から飲まない判断をし、オンラインカウン
セリングを受ける選択をする。

そして、出会ったカウンセラーさんとの対話や家族・友人との会話
幼い頃の思い出を振り返ったり、カウンセラーさんのアドバイスから
『死にたい』を別の言葉に変えてみるとか様々な実践をされてます。

全体的に重たい感覚はなく、『死にたい』とは思うけど実行に移す事は
絶対避けたい土門さんの文章は引きずられることなく読めます。

今回、福岡・六本松に店を構える書店『本と羊』さんで土門蘭さんの
トークライブがありました。私は、視聴ですが同時配信で見ました。

本では知らなかった詳しい事、本とは別の話、『死ぬまで生きる日記』
以外の著書の話、家族の話など様々な話が聞けました。
やっぱり著者さんご本人から話が聞けるっていいですね。
私自身は、20年以上前に篠田節子さんの講演会に行ったきりでしたので
もっと、こういう機会があれば参加したいです。

限定配信なので、内容をたくさん書くのは避けますが今回のトークで
気になったのは、『本は人の光になりうるのか?』という話題。

過去に小説家が自殺されるケースもありましたが、本を読むことで
『死にたい』を救えることができるのか。この問いに土門さんの著書でも
紹介されている二階堂奥歯さんの『八本脚の蝶』を出されました。
二階堂さんは、出版社に勤めておられた方でご自身も相当な読書家
さんで、物凄い量の本を読まれているというのにある時『やっぱり
ダメ』という最後を残し、自殺されてしまいます。これは、あくまで
一例ですが本を読めば救われるとか『死にたい』気持ちがなくなるかと
言えばそうではないようです。

ここで仰られた言葉が『本は助けてはくれないけれど、学ばせてくれる』
という事です。

本を読む人って、何を得たいかというとやっぱり学びなんですよね。
小説でも自己啓発本でも読んだら何か変わると思うから、本を手に取る
ものなんですよね。

他にも参加者さんからいくつか質問され、その場で回答されていて
さすが文筆を生業とされる方は普段から考えていることが本当に
豊富なんだと思いました。『死ぬまで生きる日記』のその後
の話を聞かせてください。という質問にも答えられ、その後の話を
本にされるとは仰ってはいなかったけれど、その場にいた多くの方は
『出してほしい!』という意見で一致したことでしょう。
私も出版されたら是非とも読みたいです。

会場は人数が限られていて今回参加できませんでしたが、こういった
著者さんの話が聞けるイベントが増えてくれるとありがたいです。

今日も読んで下さりありがとうございます。



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