見出し画像

第2回福岡イロトリドリ読書会・報告

2024年3月31日、第2回福岡イロトリドリ読書会を福岡市東区で開催しました。参加者は5名と私。

 
おススメ頂いた本
・『潮鳴り』 葉室麟
 俊英と謳われた豊後羽根藩の伊吹櫂蔵は、役目をしくじりお役御免、無頼暮らしとなる。
 ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から借銀を巡る藩の裏切りが原因と知る。弟を救えなかった櫂蔵は、死の際まで己を苛む。勧善懲悪で『池井戸潤さんを思わせる』ストーリー仕立て。

・『きっとあの人は眠っているんだよ』穂村弘
本屋をめぐり、古本屋をのぞき、頁をめくって世界と出会う本の日々。
「週刊文春」に好評連載された読書日記。

・『神様ゲーム』麻耶雄嵩
自分を「神様」と名乗り、猫殺し事件の犯人を告げる謎の転校生の正体とは?
読み始めすぐに犯人の名前が出てくるという、子供にも読める内容だがドロドロ感に子供には読ませたくない内容。

・『さよなら神様』 麻耶雄嵩
『神様ゲーム』と同じ神様の話だが、こちらは短編集。
死人が多く出てくるがドロドロしておらず、まるで人形劇を見ているような無機質感が漂う。

・『ちいさな王子』サン・テグジュペリ
作家サン・テグジュペリの温もりある言葉が心に届き、王子との「別れ」を鮮烈に描き出されている。ヘビ・薔薇・キツネ(でしたっけ?)が出てくるのでキリストの話?日本人にはこの辺りが馴染みがないのかもしれないがフランスおよびヨーロッパでは人気が高い。

・『文学の墓場』フレデリック・ベグべデ
フランス人六千人が選んだ20世紀文学トップ50への毒舌書評集。今フランスで最も趣味のいい名言家、ベグベデの知識と本音が炸裂。この本で『小さな王子』はトップ5入り。
『本の本』は、世界どこでも読みだしたら積読が増える危険あり!

・『掌篇歳時記 春夏』 瀬戸内寂聴など全12名
古来から伝わる『二十四節気七十二候』に導かれ、手練れの十二人がつむぐ匂やかな小説集。アンソロジーは、名前は知っているが未読な作家さんを知るサンプルに適しているのでは?『お題』を出されてこのような二十四節気をテーマにした文章を書ける作家さん、どれくらい苦労されて書くのだろう?どうやって、割り振られたかも気になるところ。

・『本日は、お日柄もよく』原田マハ
想いを寄せていた幼馴染の結婚式に最悪の気分で出席していたこと葉。結婚式で涙が溢れるほど感動するスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。
原田マハさんが多くの人に支持されるきっかけとなった1冊。原田マハさんは、美術にも詳しく美術系のアートミステリーも書かれており、読者はマハさんの作品によって2分する。

・『春琴抄』谷崎潤一郎
盲目の三味線師匠春琴に仕える佐助の愛と献身を描いて谷崎文学の頂点をなす作品。
文豪・谷崎潤一郎が到達した、絶対美の世界。
 
・『死ぬまで生きる日記』土門蘭
うつ病に悩まされ毎朝『死にたい』と感じる著者。うつ病の薬を服薬しない選択をし、代わりにオンラインカウンセリングを受けたカウンセラーとの対話した2年間の記録。
 
※一部、本の概要をwebから引用しました。


様々なジャンルが揃いました。でも、どれも皆の興味を持つ本で話題が尽きず。

本の話が出来る空気感、最高に楽しかったです。

今回、初めてお会いする方が参加。と思いきや、よくよく話していると初対面ではないような?別の読書会で1年前にお会いしてた方でした。

その読書会主催者さんが私が読書会を始めるということで、参加者さんにご紹介くださったご縁で今回来ていただきました。ご縁を繋いでくださり感謝しています。

今回使わせていただいたカフェのデザートも美味しくて(ほぼお店の方が手作りされているらしい)参加者さんにも好評でした。別のお客様でこの日がバースデイでお友達からサプライズしてもらっている場面に遭遇できて幸せな気分のおすそ分けを頂いたような・・・


キャラメルバナナのタルトの上には、ピスタチオのアイスクリーム

さて、次回はどんな本と出会えるのか・・・楽しみで仕方ありません。

今日もありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?