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今年の公募を振り返る

初めて公募新人賞へ投稿して、小説現代長編新人賞の結果が出た。次は来月小説野性時代新人賞の結果が出るはずだが、野性時代の方に関しては箸にも棒にもかからないと思う。

2023年としては2つの賞に投稿するだけで体調やらと相談すると手一杯という所なので、一旦今年の公募を振り返りたいと思う。2023年度という形ではあと2月と3月に出したいと思っている。

小説現代長編新人賞は一次選考通過という、初投稿にしては良いのでは?と思える結果だった。もうネットに講評も上がっているし、内容を書いてもいいと思うから書くのだけれど、筋書に意外性が無く、主人公の倫理感も社会迎合的と評されたのはなかなかに痛かった。そこをキモだと自分としては思っていた部分がまるで評価されなかったのだ。

そして先日、創作をしている先輩と久々にあってお話をして、「テーマはなに?」と訊ねられた時にまるで答えられない自分がいたことに自分で驚いた。

私は元々プロットを立てずに小説を書いてきた。だから度々筋書きが破綻したりして、俗に言うエタるという現象を引き起こしていた。今回、新人賞に投稿するにあたり、さすがにプロットを立てようと思って初めて立てたプロットが、野性時代新人賞に投稿した作品のものである。

プロットを立てるとき、物語の筋書きは考えたがテーマについてまるで考えていなかった。そもそも私は何かを書くときにキーワードを組み合わせて書くので、「あ、このキーワードを書きたい」からプロットを立てる。

そもそもそれが間違っていたのでは?と先日思ったのだ。

野性時代新人賞に投稿した小説に関しては、先輩からの評としては難解というものだった。読み返すと私も難しいと感じる。自分が書いたはずなのに。あのとき私は何を思って書いていたのか。何を伝えたかったのか。まるで思い出せない。

エンタメ作品を書くには、読者におもねることはしなくてもある程度のおもてなしは必要だろうと思う。私にはそれが決定的に欠けていないかと思ってちょっと悩んでいる。

エンタメ一辺倒で読んできたし、書いてきたと思っていたけれど、「私の書き方で純文学ってどうですか?」と先輩に質問したら、いけると思うとも言われたので、来年度は純文学の賞にも1作出してみようと思うけれど、純文学こそテーマだよな、と。

とりあえず、小説現代へ投稿した作品はカクヨムコンに合わせてカクヨムにて公開予定。良かったら読んでもらえると嬉しい。投稿した時よりも改稿やらなんやらしてからあげる予定なので、よりよくなっていると信じたい。

野性時代新人賞の一次選考結果が出たら、またきっと振り返るけど、一旦今年の公募の振り返りでした!

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