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出張先の町で(その1)・・・イギリス・フランス5年間の赴任生活<第18話>

時々、出張で顧客のところへ行きます。車で2~3時間かかることもあります。(もちろん自分で運転)

出張要請あり

ある時、営業員(Tracyという名の女性)から電話で要請を受けました。
我が社の出荷した樹脂が、顧客の射出成形工程で不具合(製品が割れる)を起こしているとの情報。顧客の工場へ行って不具合の現象を確認し、対処しなければいけません。

Tracyが顧客の会社名と出張先の場所を電話で説明してくれました。
(当時はナビがなかったので、ちゃんと行き方を確認しておきます)
・高速道路◇号線を北へ3時間程走り
・○○インターで降りて西方面に30分程行くと、□□という小さな町がある
・そのメイン通りのPublic Houseのある交差点を左に曲がり
・5分程行ったところに工場がある

「え? Public house(パブリック ハウス)?」
「そう。Public houseがあるから、そこの交差点を曲がってネ。」
とりあえず電話を切ったが、Public Houseて何だ? 
直訳すると”公(おおやけ)の家”。 町役場か?公民館か?
小さな町らしいからとりあえず行けばわかるだろう と軽く考え、それ以上は聞きませんでした。

出張先の町で迷子

 当日、朝早く6時頃に家を出て高速道路を3時間ほど走り、予定どおり○○インターで降りて西に向かい、□□という町に着きました。
町をしばらく走っていると10分も経たないうちに町外れまで来てしまいました。あれ~、役場みたいな建物はなかったけど見落としたかな?
引き返して町の中心部に戻ってみたけどやっぱりありません。

仕方なく近くのガソリンスタンドへ立ち寄って、「すいません。△△という会社を知りませんか?」と尋ねると、
「ああ、△△ね。あそこの交差点を曲がって行けばあるよ」と教えてくれました。

そこの交差点の角には、なんと いわゆるイギリスの“パブ”がありました。
え! パブってPublic Houseの略なの? 確かにPub=パブだねぇ。初めて知りました。

イギリスのパブ(イギリス式のレストランです ビールも飲めます)

とりあえず、案内された道を行くと、目的の会社に到着。
さて、工場に着きましたが、製品不具合への対応の様子は...
次回書きます。
(ちなみに、ガソリンスタンドはイギリスではPetrol stationと言います。)


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