ツツジ、藤の花、ナンジャモンジャ

画像1 ツツジって、漢字の「躑躅」も苦手だけど、そんなに好きになれてなかった。いつもその辺に咲いている花で、知らない間にパッと咲いて、透明な花だけど、鮮やかでメリハリがあって、とてもいいんですけど、味わいがないなんて思ってました。本当に申し訳ないです。今、ようやく咲いているみたいだけど、それらを見せてもらうと、ありがたい感じです。初夏の陽気を運んでくれている。黄砂に負けず、ヒノキの花粉にも負けず、道路を行くクルマの排ガスにうんざりしつつも、咲いてくれている。感謝の気持ちでいっぱいです。
画像2 青空に藤の花、今だけしか楽しめません。藤の花も、特別な花です。ちゃんと藤を育てようという決意のある人のところでしか咲いてくれない。私にはそんな勇気がなくて、遠くで見るだけです。
画像3 いや、個人で藤の花を咲かせようという人は、よほどの覚悟のある人で、ちゃんとここに藤棚を作ろうという強い意志がない限り藤の花は来てくれないね。
画像4 藤の花の下にいると、とてもいい香りがします。ぶどうみたいな、ワインみたいな、とてもささやかな、少しだけ湿り気のある、風を静かに渡って行くムラサキの匂いなんです。
画像5 ナンジャモンジャは、白い花をつけています。伸ばした枝にしっかり緑の葉っぱがついて、その上に小さな通信塔みたいな白い花たちがついています。雪化粧したみたいな感じになっています。
画像6 夕方だったので鮮やかなコントラストが撮れませんでしたけど、とても静かに咲いています。花は全く何も伝えていない。でも、少し離れたら、ものすごく人を誘うのです。どうしたの? とどんどん近づいてしまいます。