見出し画像

🎵ソフィア「街」

🎵ソフィア「街」〜見えないものに向かう時、人は誰も孤独

 名曲ひしめく90年代J POPシーンにおいて、最高の一曲は?と聞かれたら俺はこの曲を選ぶ。

 何回繰り返して聴いても飽きない美しいメロディライン、文学的な歌詞は言うに及ばず、間奏のギターは良い音出してるし、その後転調して再びサビに向かうところのベースラインは印象的だし、とにかくこの曲は完璧なのである。

 この曲を作ったというだけで、松岡さんのシンガーソングライターとしての力量は、ミスチルの桜井さん、イエモンの吉井和哉さん、はたまた、椎名林檎さんですら凌ぐ。

 まあそれは個人的な見解だけれども、
聴けば聴くほど、この曲の歌詞の意味するところを考えると慄然とする。

 生まれ育った街に縛られる若者の苦悩。それはより穿った見方をすれば、街は心のメタファーであり、壁に囲まれた世界とはすなわち、閉ざされた若者の内面だと捉えることができる。

 若者は大人になり街の外へ出てゆくことになるが、外の世界で傷ついて街に戻ってきても、街はありのままの若者を受け入れてくれるだろう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?