玄関ポーチの心がけ

最近の流行なのか、モダン住宅を貫いた結果というか、玄関庇がほとんど意味をなさない住まいをよく見かける。そもそも箱型をつくればそれだけでモダン住宅と呼んでいるような、よく定義がわからないものだ。そもそも玄関ポーチとはどのようにして生まれたのか、その伝統や所以などを設計者が理解していないのだろう。とはいえ、四角い家にペタっと小さな庇が付いただけの住まいは私は苦手なのだが、お客様のお好みもあるだろうから、何が正解なのかはお客様のご満足度次第なのかもしれない。


皆様ありがとうございました_191122_0019


そんななかで、これは単純に私の好みなのかもしれないが、玄関庇の効果として、①雨が降っても濡れにくい、②奥行感を感じる陰影、③美しいデザイン、この3つは欠かせないといつも思っている。

写真の玄関ポーチは、上記3つの効果を狙い、お客様のご予算の範囲内で有効だと感じた内容をご提案させて頂いた。もちろんこの事例も私目線にすぎないかもしれないので、絶対に正解とは限らない。だが、こちらにお住いのお客様には大変喜んで頂いている。

まさに前述した、何が正解なのかはお客様のご満足次第、なのだろう。

ここに4つめのこだわりとして、雨樋のつくりかた、というのも出てくるのだが、こちらはまたいずれの機会に。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?