于子三事件と胡適 1947/11/03
于子三(1924-1947)は浙江大学学生自治会会主席だった人物。当時、共産党は学生運動に浸透していた。これに対し現地の国民党特務は、学生運動の背後を調べる目的で10月26日朝早く、前日の夜、友人の結婚式に出席していた于子三を拉致した。その後10月29日、留置所内で自殺したとされた(于子三慘案)。背後関係を調べるため、拷問を加えられて殺された可能性は高い。国民党側は、浙江大学のある杭州市を封鎖して、事件の拡大を防ごうとした。他方、共産党側はこの事件を最大限利用して、学生運動を