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目で見て口で言へ「かたとき」

我らが川口雅子さんご出演のほりぶん、ついに紀伊國屋ホール進出。しかもゲストにきたろうさん、又吉直樹さんという豪華な顔ぶれ。ある町内の縁日。母親とはぐれてしまった少女を探す自警団の面々。そこに不審者と警察官と隣町の自警団が絡んできて、最後は祭りの櫓が炎上(文字通り)というお話。(たしか)前々回の「飛鳥山」と同じく、黒子以外で男性の役者さんが出演する。今まで会場よりぐっと広く(舞台も客席も)なって、さてあの雰囲気はどうなるのかな、と興味津々。前説で物語のキーワード(展開)を惜しげもなくネタバレするも、よく考えると「で、結局どんな話になるの?」ということがてんでわからず、これはネタバレしているようで逆に焦らしているんじゃないか(そういうプレイなんじゃないか)と思った。大きな劇場になっても変わらないのはあのしつこさ!加えて大きな劇場用の仕掛けもあって、これもやっぱりしつこく何度も出てくる。ああ面白い。きたろうさん、ほりぶんのあの芝居の中でどんな風になるのかな、と思ってたら、なんか非常にしっくり来ていた。又吉さんが喉を酷使しているような発声で、そこがちょっと心配になったけど、ちゃんとほりぶんテイストだった。あと、猫背椿さん!すげーな大人計画の人たちって!一騎当千じゃないか。後半の展開がホントーに予想の斜め上を行くもので、ラスト近くのあの方の長台詞(やりとり含め)なんて前説で本人がいってた通りなんだけど、なんていったらいいのか、見ているときは前説のことはほぼ忘れていて「予想外!」としか思ってないのね(直後に「あ、でもこれいってたやつ!」となる)。我らが川口さんは、本当に誇らしいことに紀伊國屋ホールのあの舞台のなかで、他の出演者の方々に決して負けていなかったなあ。ニマニマしながら帰って、ごっそり貰ったチラシを舐めるように拝見。どれもこれも興味深い。嗚呼、宝くじ当たらないかなあ(買ってないけどな)。

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