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東京を拠点としつつの二拠点目はどこに?

前回の記事では漠然と思い描いていた二拠点生活を具体的に検討し始めた段階までの話を書いた。別荘地が環境もいいし、移住リスクも低い、ということで選択に挙がったものの、二拠点目への投資としては少し金額がかさみそうだと考え、一度選択をリセットすることにした。リセットして改めて以下のことを整理してみた。以下、段落を分けて説明していくことにする。

1)二拠点目でどのような生活をするのか
2)どのように生計を立てていくのか
3)自分にとってマストな事項
4)自分にとってウォントでもいい事項

1)二拠点目でどのような生活をするのか

生活を考えるにあたり、おのずと「仕事」と「プライベート」で区切って考えていくことになる。それぞれ、僕が現状で想定している生活を紹介していく。

・仕事に関してのこと
僕はフリーランスでウェブに関わる仕事をしている。そのため、打ち合わせ以外は外に出る必要はない。どこで仕事をしてもいいわけだ。実際、クルマを所有してからはよく地方の道の駅、サービスエリアなどに駐車して仕事をしている、なんてこともある。週末だと満車のことも多い道の駅、サービスエリアだが、平日はどこもガラガラ。僕のクルマは後ろの席を前に倒せば広大なフラットスペースができるため、そこであぐらをかいてPCを膝の上に載せカタカタしている。さすがに夏は暑いのでやらないが、冬や春先は窓を開ければ気持ちよい風も入ってくる。あるいは広い空き地に駐車し、その横に配してそこでキーボードを叩くなんてこともある。アブが暖かいものによってくる性質のため、PCにたかるのが若干困りものだが、、笑

このように一部作業をのぞいて外でも仕事ができる、というのが今の立場。もちろん、カフェなどで仕事をしてもいいが、「ショルダーハッキング」という手口もあり、誰から見られているとも限らない。公共のスペースよりもかえって自然の中のほうが情報セキュリティ的には安全だったりもするものだ。

もちろん、自宅外のデスクのあるところで仕事をしたい場合もある。その場合、空いているカフェ、ファミレスが対象となる。都内だとなかなか空いているところは見つけづらいが、地方だとモーニングやランチ、ディナーの時間を外せば概ねガラガラなことが多い。ただ、カフェやファミレスはある程度の経済規模がある市区町村でないとそもそも存在しないこともある。整理に際しては、「一定の経済規模があり、カフェやファミレス、そしてコワーキングスペースの存在」を条件にした。

・プライベートに関してのこと
僕は少しマイナーな音楽を聴いていることもあり、都会以外でコミュニティを期待するのは難しい。だからここについては東京に求めることにした。レコードや音楽機材はネットで買うことができる。唯一手に入れられないのは人、コミュニティだけになる。しかし、日本国内で二番目の都市である大阪ですら極めて小さい、本当にマイナーな音楽のコミュニティ。それよりもはるかに規模が小さい街に期待するのは絶望的だ。そのため、必要に応じて東京に行く。あるいは仕事で東京に行く時にコミュニティと関わるしかないと結論づけた。

音楽以外の趣味は自然と戯れること。これは日本全体からすれば今住んでいる東京23区が異常なだけで、少し離れれば自然は日本国内いたるところにある。ただ、都内暮らしを40年近くしてきた身にとって、豊かすぎる大自然は手に負えない。特に、豪雪地帯だと雪に降参して地方生活を諦めるという声も聞く。また、相方からすれば虫の存在も気になるらしい。何が原因かはわからないが、都内は虫を目にする機会が減っている。それを基準にするとそもそも地方での生活はできなくなるが、それでも虫との接触機会は少ないにこしたことはないらしい。自分ひとりだと気にはならないところだが、そうした点もポイントとして挙がった。

あと、都内暮らしが長いため、隣人と最低限のコミュニケーションしかとらないという生活を続けてきた。そのため、いきなり濃いコミュニケーションが求められると、音を上げてしまうだろう。自然が豊かで生活が厳しい地域であればあるほど、相互扶助の考え方でつながりも強くなるらしい。さまざまな面から考えて、「豊かな自然にアクセスしやすい地方都市」、いわゆる「適度な田舎」が望ましいのではないかという結論に至った。

2)どのように生計を立てていくのか

僕の知人は東京が本社ながら移住先への赴任を前提に転職活動をして叶ったが、それは極めて稀なケースだろう。地方に移住する人の場合、移住先で仕事を探すのが前提となる。一方、僕のようなフリーランスでどこでも仕事をできる立場の場合、そうした心配はない。しかし、仕事の発注元は東京の会社が基本となる。そのため、打ち合わせで東京にたびたび足を運ぶことを考慮に入れねばならない。リモートですべて打ち合わせを済ませる人もいるが、直接会って打ち合わせたい、というお客さんはまだまだ多い。週に1、2回程度は東京に行くという前提で候補先を絞り込むことは現状の仕事を考えるとマストになる。

ただ、自分がいつまでもウェブの仕事をしているとも限らない。今の仕事に満足しているが、チャンスがあれば事業に関わりたいと思うところもある。僕は具体的に目標を持って成し遂げるタイプではなく、「リバーピープル」と呼ばれるような「流れの中でチャンスに乗っかる」タイプ。二拠点目としたところでチャンスがあれば、乗っかれるタイミングもあるかもしれない。具体的なところとしてはポテンシャルがある観光資源、六次産業化が可能な地場商品の有無、事業継承を見据えて地場産業、工場などの多さなどだ。そして、それらの産業にヨソ者から来た人間が参画できる余地、といったところだろうか。これらは漠然と把握はできるものの、チャンスは自分次第でも大きく変わるところだ。そのため、マストではく、ウォントとして条件にすることにした。

ここまでで少し長くなってしまったので、3)のマストな項目と4)のウォントの項目については記事を分けたいと思う。


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