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【全文翻訳】ジャニス・イアンさんからいただいた私の動画へのコメント内容。

先日、あのグラミー賞受賞シンガーソングライターのジャニス・イアンさんに、私、ヒロスノウノヲトの動画を、コメント付きで紹介していただきましたーという記事を書きました。(👇こちらの記事です!)

そして、そのジャニス・イアンさんが投稿してくれた私、ヒロスノウノヲトの動画がこちら👇


・・・で、その肝心の動画へのコメントなんですが、どんなことが書かれていたのかー

実は僕もとても気になったので、さっそく翻訳してみました。
まずは結果から・・・👇こちらです!

【原文】
Hiro Snownote is a Japanese singer-songwriter based in Australia. Like many of us, he's been playing guitar and writing songs since his teens. I can't decide if I like the arrangement, the video, or the vocals best - I love seeing the pictures, the background vocals, the homage to karaoke and early Japanese pop music, and hearing Takahiro Maeda's lyric adaptation in an entirely different vein. Even the modulation at the end makes me happy. In fact, this entire "take" just makes me smile, a lot! Check his website at http://hirosnownote.com/ and make sure to watch the "Mom-chan" homage.
【翻訳文】
ヒロスノウノヲトはオーストラリアを拠点に活動する日本のシンガーソングライターです。 私たち(ミュージシャン)の多くのように、彼は10代の頃からギターを弾き、曲を書いています。
私はこの編曲、動画、もしくはヴォーカル、どれが一番好きかを決めることができません― 私はカラオケや初期の日本のポップミュージックをリスペクトしたこの映像やバックグラウンドヴォーカルがとても気に入っていますし、前田たかひろ氏の歌詞がまったく違った調子の中で脚色されるのを聞くのが大好きです。さらに最後の転調は私をご機嫌にしてくれます。実際に、この「テイク」全体が、まさに私をいっぱいの笑顔にしてくれます。
彼のウェブサイトhttp://hirosnownote.com/をチェックして、「ももちゃん」の作品もぜひ観てみて下さい。

う~ん、何とも嬉しいコメントです!!
あのジャニス・イアンさんが、こんなに喜んでくれるなんて・・・。

実はこのコメント、ジャニスイアンさんご自身がアップしてくれたYouTube動画とジャニスイアンさんご自身のWebsiteの両方に掲載されています。

どちらもほぼ同じコメントなのですが、Youtubeの方がオリジナルのようで冒頭の「ヒロスノウノヲトはオーストラリアを拠点に活動する~」の一節が付加されています。
👉ジャニスイアンさんご自身がアップしてくれたYouTube動画はこちら

実はこのコメントの中で、僕自身も読解に苦労した部分がありまして、当初は英語の得意な知人に翻訳してもらおうとも考えたのですが、今回じっくり読んでみて、僕自身じゃないと気づかなかっただろうと思われる内容だったことがわかりました。

まず、原文の4行目、
”the homage to karaoke and early Japanese pop music,
というのがあります。

”homage”というのは、日本語でも良く使う「オマージュ」のことですね。
「オマージュ」というのは、リスペクトとほぼ同意で用いられる単語ですが、「尊敬する作品に影響を受け、さらに独自の要素を加えて自分の作品を作ること」という意味を持っています。

そして、"a homage to~" で、「~にささげる作品」という意味を持つそうです。

当初、文中に、"Karaoke"(カラオケ)や、"early Japanese pop music"(初期の日本のポップミュージック)が何で出てくるんだろうと・・・只々、首をかしげていたのですが、よーく考えたら点と点が繋がりました!!

それは僕自身が書いた別の動画のコメントにありました。👇こちらです。


ひと昔前の「やたらゴージャスなオケに主人公の名前を連呼するアニソン」が大好きで、リスペクトの気持ちからこのミュージックビデオを創作してみました!

これは僕自身のウェブサイトにアップしていたアニソン動画「ももちゃん」の説明文の一部なのですが、どうやら、ジャニス・イアンさんがこの動画と説明文を見て、あのコメントとなったのだということに気づきました。

その証拠に、コメントの最後に「彼のウェブサイトで「ももちゃん」をチェックしてみて」と書かれていますね^^
👉ちなみにももちゃん動画はこちら

おそらく「ひと昔前のアニソンへのリスペクト」→「初期の日本のポップミュージックへのリスペクト」と変換されたのでしょう。

また僕の動画を見て、日本独特のカラオケ映像(歌詞と動画が出て来る)とオーバーラップしたのだろうと思いました。

自分ではまったく気づきませんでしたが、確かに歌詞をなぞるように動画に入れる手法はカラオケそのものですね!

そしてもうひとつ、さっきの文に続いている原文5行目の
”and hearing Takahiro Maeda's lyric adaptation in an entirely different vein.”
というところですが、

"Takahiro Maeda"は、ご存知、作詞家の前田たかひろさん。
僕の学生時代の音楽仲間で、今は著名なレコード大賞受賞作詞家です。
作曲者のジャニス・イアンさん直々に依頼されて日本語詞を書いています。
👉詳しくはこちら

意訳すると、その前田さんの詞が、「まったく違った曲調の中に調和する」のを聞くことが大変興味深いということなんだと思うのですが、ここに触れてもらえたことは、僕にはとても嬉しいことでした!

・・・というのも、元の楽曲は3コードの比較的シンプルな曲で、他に多くのミュージシャンが歌っているので、あえて曲調をガラッと変えてみようと思い、コード進行も大幅に変えましたし、また歌の節回しもいろいろ考えて歌ってみました。

特に印象に残っているのは、「その日は必ず来る」という歌詞の部分で、「そのひーはー(♬♪♩~)」という譜割りで歌う人が多く、その方が自然な流れで歌えるのですが、この「そ・の・ひ」を強調したくて、3連っぽく歌ってみました。

歌については反省点は多々ありますが、何度歌い直しても劇的に変わることはないので、これが今の僕の実力かな…と。。もっと練習しなきゃね…笑。

そして最後に、
Even the modulation at the end makes me happy. 
という部分。

modulationというのは転調のことですね!

さすがジャニスイアンさん、最後の偽終止の部分に気づいてくれました!!僕、偽終止のコード進行が結構好きなんですが、この曲は、最後にII-V-Iが2回続きます。
Dm7-G7-C-Dm7-G7-C

これを下記のように変えて偽終止進行にしました。
Dm7-G7-Ab△7-Dm7-G7-F△7-Db△7-C

この部分で、ジャニス・イアンさんがとってもご機嫌になってくれたというわけですね!!

ジャニス・イアンさん、温かいコメント本当にありがとうございます!!






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