じっと手を見る。

はたらけど はたらけど猶 わが生活(くらし) 楽にならざり ぢつと手を見る

石川啄木の歌集「一握の砂」に収められている歌の一つ。
教科書に収録されていることもあるので、知っている人も多いと思う。
ホントは働き者じゃなかったとプライベートをバラされちゃってますね。
インターネットこわい。

私は短歌には明るくないので、一握の砂さえこぼれちゃう「労働賛歌」の方が得意です。カラオケで振り付きで歌います。

出だしから話がそれていますが、手相の話。

手相って、「生命線が短いから、早死しちゃうっ!」とか、「結婚線が一本もないから結婚できない」とか線の意味ばかりが通説のように回っていますが、観るべきはそんなことではありません。手相学の勉強をしていなくても、手をじっと見て、その全体の雰囲気を感じる方がよっぽどその人の人となりを読み取ることができます。

そういう意味でも、冒頭の啄木さんの歌は、人の暮らしを描く歌人の観察力としてごく自然な描写だなって思います。

手相で観るのは、手のひらの線だけではありません。
手の全体的な印象、手のひらの形、指の開き方や指や関節の様子。

そういったものも拝見します。

その上で手のひらの線からその人の思考や感情を細やかに読み取って、お伝えします。

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