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「英語脳」を作る物量作戦の正しい手順

こちらはツイッターに書いた投稿のまとめです。フォロワーさんから「noteに転記してほしい」とリクエストがありました。誤字等は直してありますが、ほぼ「つぶやき」そのままですので、乱文ご容赦。
ツイッターのアカウントはこちらです。

今、訳あって、パウロ・コエーリョのアルケミストを英語と日本語、両方で再読している。
で、ふと、英語で苦労した自分の経験を思い出し、書いてみる気になった。noteで長文の体験記を書いたので、それとダブらない部分。

(言わずもがな、ですが、名作です)

それは「量が質に転換する瞬間がくる」ということだ。
私の場合は3回あった。

最初は「耳」

最初の転換は「耳」で起きた。
毎日のように録画したNBAの試合を英語音声で見ていた。
日本語の解説が酷かったからなのだが、ある日を境に急に何を言ってるか、わかるようになった。
変化でいうと20〜30%からいきなり7割くらいにジャンプした。

英語音声にしていたのは日本語の解説を聞きたくなかっただけで、リスニングを鍛えるつもりなど毛頭なかった。
なんだかどこかの教材の宣伝文句のようだが、大量に、1日に多いときは2、3ゲーム、3時間ほど、連日聞いていたら、「あれ?」っと聞き取れるようになっていた。

そこからは加速度的に「耳」ができた。バスケの試合の中継はほぼパーフェクト、衛星のニュースキャスターの真正カルナさん(だったよな?)の英語も9割方分かった。
映画や、欧米人のアクセントが強い英語はキツかったが。
というか、今でも無理。

次が「口」

次に来たのは「口」の方。
馬鹿みたいにポール・クルーグマンの朗読するオーディオブックをシャドーウィングしてたら、同じフレーズがポロっと口から出てくるようになった。
これも、「あれ?」と思ったら、ポロポロ自然に出てくるようになってた。

そこからは早くて、耳から覚えた英語は、少し反復すると、自分でも使えるようになった。
聞いていたのがオーディオブックなのでナチュラルとは程遠いけど、場面によって使えるフレーズがスッと出るようになった。
これも量が質に変わった感覚が強かった。

最後が「目」

最後が「目」というか、読む力。
大量の本を音読し、その倍くらいの新聞や雑誌を黙読していたら、ある日、英語を読むのが全く苦にならない自分に気づいた。
それまでは英語のニュースチェックは「さあ、やるか…」と一苦労だったが、時間は3倍ほどかかるものの、日本語と同じ感覚で読めるようになった。

大事なのは順番

振り返ってみると、この「量から質」の変化は、言語習得の正しい順番と、英語脳という2つのキーワードでまとめられると思う。

耳から覚えて口に出して、読めるようになる。

これは母語を覚えるのと同じ順番だ。
書くのは相変わらず苦手だが、こちらも量をこなしたので以前より楽になっている。

もう一つ、大事なのは英語脳。
「耳」も「口」も「目」も、今は(ほぼ)日本語を経由しないで使っている。英語を使うときには脳みそが切り替わる感じだ。
そうじゃないと言語として円滑に使えないし、疲れてしまう。
この英語脳を作るのに、「量」が必要で、「質」とはつまり英語脳なのだろう。

私の英語はお世辞にも上手いモンじゃない。謙遜ではなく。
でも、道具としては不自由ない。
おそらく、もっと「量」を上げていけば、またレベルの高い「質」の変化が訪れることだろう。
でも、ここからは費用対効果が悪そうで、まぁ、いいや、という気分だ。

という理路整然とした話ではなく、悲惨な体験談の方がお好みの方は、こちらをどうぞ。

思いのほか長くなったな…noteに書けばよかった(笑)

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異色の経済青春小説「おカネの教室」もよろしくお願いします。


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