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50歳で18歳の記憶をひっぱりだし挑んだ(3週間目)

50歳で役職定年を迎え、前職で課長職から係長に降格した時、1からやり直すつもりで転職してみた

〜役職定年(やくてい)とは?〜

1.リセットしたらラクになった

32年間ずっと装置メーカー勤務だったため、機密保持やらなにやらで、データや技術資料どころか、ノートも名刺も一つ残らず全て置いてきた

この際、人間関係もリセット、知識もリセット、そう思うとスッキリした

大阪から滋賀に移り住み、ご近所さんも、最寄りのコンビニも、よく行っていたスーパーも、ぜーんぶリセット

嫁は毎日が新しいお店を開拓できて、たいへんだけど楽しいと言ってくれてる、週末のお店探しは探検みたいで楽しい

2.18歳の記憶をたどってみた

前職はグループ全体で400名くらいの所帯だったけど、転職先の会社は社員20名だけ

33歳の課長、26歳の現場リーダー、そして指導してくれるセンパイは、なんと高卒一年目の19歳の女の子

配線と配管の作業を、センパイたちの指導の元、手を傷だらけにして、必死にがんばる

配線と配管の作業は、前職でも経験はあったけど、フィールドサービスを担当していため、不具合箇所の修理や、改造工事がメインだった

なので、今の職場のように、ゼロから組み立て、配線•配管する仕事は、18歳の研修時代から、30年ほどやっていなかった

先週、一人で組み立て、配線•配管し、完成した装置に電源を入れ、プログラムを作り、動かして確認した

3.あなたの仕事は17点と言われた

できあがった製品を現場リーダーに見てもらったら、「17点」と言われ、ギョッとした

「それは‥100点満点ですよね?」とおそるおそる聞いてみたら、モチロンと即答だった

「他の人にも聞いてみよか?」と、課長、リーダー、センパイと、もう一つ上のセンパイ、合計4人に囲まれて、2週間かかって作りあげた製品を皆でわいわいと、評価してもらった

課長「0点!」と即答

これじゃお客様に出せない、仕上がりも汚いし、遅い、僕らコレなら2、3日で終わるっすよ

まあ‥仕上げてきたという意味では、30点あげていいけど、トータルでも15点かなぁ

19歳女子のセンパイは「25点」、でもホラここめっちゃがんばって配線してて、めっちゃキレイと、よい部分もほめてくれる

その女子の、一つ前に入った29歳のセンパイは「20点」

ほーら、オレが最初にいった「17点」は、そこそこ正しい評価でしょ?と、得意げな現場リーダー

4.がんばって直したら認められた

評価された後、集まってくれた皆さんにお礼を言って、皆から指摘を受けた所を、夜遅くまで残業して、修正した

そうだ、″修正″なら、前職のフィールドサービスで、お客様に鍛えられてるじゃないか!

短い時間で修正する作業なら、32年間ずっとやってきた仕事だ!、自分を奮い立たせ全身全霊で、集中して修正作業をした

作業が終わり、現場を片付けていたら、課長が僕が作った製品を見て、腕を組んでじっと見ていた

課長は無口な方なので、その後何も言わなかったけど、その真剣な後ろ姿から、ある程度評価されたのは、なんとなくわかった

5.次の仕事をもらった

次の日の朝、会社に行くと課長から、「Hiroさん次の仕事はお任せします」と、一任された

うれしかった

(つづく)

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