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婚外恋愛分散はなぜ起こるのか?必要な要件と環境を考える

前回、『婚外恋愛分散とは?その様相を探る』と題して、婚外の分散恋愛にはどのようなスタンスのものがあるかのを、自分なりに考えてお伝えしてみた。しかし、いくら婚外分散のスタンスがわかったところで、「いや、そもそもなんでそんなことができちゃうの?」「どうして分散する気になったの?」というような、そもそものところに疑問を抱く人も多いのではないだろうか。

そこで今回は婚外恋愛や分散をまだ経験したことがないという人に向けて、"こういう諸条件が揃うと婚外恋愛の分散が発生するんだ"というような、要件や環境についてまとめてみたい。なるべく抜けの無いように考えたつもりではあるが、もちろん自説に過ぎないので、なんとなく読んでいただけたらありがたいと思っている。

婚外分散は「できてしまう」ものだ

まずはじめに言い切ってしまいたいのは、婚外の分散恋愛はしたいからするわけでも、しなくてはいけないものでもない。「できてしまう」からなんとなくするものだ、ということだ。

前回の記事で婚外の恋愛分散について4つの様相をお伝えしたが、読んでいただけたらわかる通り"分散したいから積極的にしている"というタイプは実は存在しない。それぞれ「本命に沼りそうだから」「寂しいから」「選べないから」「理想の相手に巡り会えてないから」という、若干後ろ向きな背景で分散をしているケースばかりなのだ。つまり、「沼っても構わない」とか「寂しく感じなくなった」とか、「1人に絞れた」とか「理想の相手が見つかった」とか、その背景が解決されさえすれば、分散などする必要がない。分散は(仮に長期化したとしても)あくまで一時的な状態であり、過渡期なのだ。

したがって婚外の分散は、しなくてはいけないものでもなんでもない。納得できる相手がいるのなら、する必要がないからだ。特に別記事『"堕ちる婚外"と"探す婚外"』で語った"堕ちる婚外"の人などは、その人以外考えていないのだから必要性がなさそうだ。

婚外分散に必要な3つの要件

婚外の分散恋愛が「なんとなくできてしまうもの」だというのは、人によっては驚きかもしれない。ただざっと見てではあるが、次の3つの要件が揃ってしまえば、分散はなんとなくできてしまうと個人的には捉えている。

(1)不満

まずは、さきほど「若干後ろ向きな背景」という言いかたをしたような「不満」だ。沼る危険性、十分とは言えない安心感、相手にもう少し直してほしいところなど、不満があるから分散する可能性が高まる。

(2)余裕

次に「余裕」だ。複数人とやりとりしたり会ったりするのだから、それなりに余裕が必要だろう。ただしここで言う余裕というのは時間的な余裕だったり経済的な余裕だったり、あるいは精神的な余裕だったり、いくつか種類がありそうだ。それによって分散恋愛のやりかた(会う会わないとか、会う頻度などのスタイル)が変わってくるように思う。

※不満があるのに精神的に余裕があるというのは変な気もするが、分散をしても悪気がそこまでない"エゴ"のようなものかもしれない。

(3)魅力

そして最後に、異性からの需要があるという意味での「魅力」だ。複数の異性から好意を持たれたり、分散する候補が常にいるというような状況でなければ、分散恋愛は成立しない。

分散を助長する環境

先ほどの3要件があればあるほど婚外での恋愛分散はできてしまうが、その分散行為を助長する存在として”SNS"と"マッチング市場"について触れないわけにはいかない。この2つが、婚外恋愛分散をそれほど苦もなく"なんとなく"できてしまう環境を作り出している、と考えるからだ。

(1)SNSで同時に個別にやりとり

まずマッチングサイトなどのWEBツール、LINEやKakaoなどのSNSツールは、複数人と同時進行しながら個別にやりとりができてしまうので、分散するには持ってこいのツールだ。

そもそも婚外恋愛は「日常から切り取られた非日常」であるので、本命の婚外相手がいたとしても日常や生活を全て丸々オープンにしなければいけない理由もない。要件が揃えばこれらのツールを使って、複数の異性に対してそれぞれ別の非日常を切り取ることができてしまう。

(2)マッチング市場で候補が無限に存在

そして最近は既婚者向けのマッチング市場が発展してきた。「いくらでも知り合える」「いろんなタイプの異性がいる」という状況がひと目でわかってしまうので、分散する候補は無限に存在すると考えてしまうのも無理はない。

特に女性はマッチング市場で需要が高いので、男性からのメッセージやコンタクトに事欠くことはないだろう。もっといい人がいるかも知れないとか、みんな違ってみんないいとか、前回の記事のような様相が生まれても不思議はない。

分散してもゴールに辿り着けない可能性

というわけで今回は、婚外恋愛分散を可能にする3つの要件と、それを助長する2つの環境について考えてみた。

序盤で"堕ちる婚外"のケースだと分散になりにくそうだと書いたが、これは逆を言えば"探す婚外"のケースのほうが分散しやすいということだろう。SNSやマッチングツールを使うという点でも、分散が起きやすい状況にあることがわかる。

ただし分散がしやすいということと、納得いく相手が見つかりやすいということはイコールではない。もっと沼りやすくなったとか、寂しさが消えないとか、納得いく相手に巡り会えないとか、いくら分散しても"不満のない状況"にいつまでも辿り着けない可能性は十分にあるからだ。

婚外恋愛を否定しない時点で分散も否定する気はまったくないが、重要なのは分散するかどうかではなく自分の納得具合だということだけお伝えして、分散についての記事は終わりにしたいと思う。

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