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美容室を変えて気づいたこと #51

先日、美容室に行ってきました。
僕にとって美容室は月一回の気分が爆上がりするとても大切なイベントです

僕はいつも同じ美容室に通っています。
かれこれもう5年ほど同じスタイリストさんにカットを担当してもらっています。

毎回満足のいく仕上がりにしてくれて
本当にありがたいと思っています。

カットの技術もそうですが
そのスタイリストさんの仕事に対する考え方やその人柄がとても素敵で

見た目を整えてもらうだけでなく
そのスタイリストさんと会って話すことで僕の気持ちも整えてもらっているような
そんな感覚があります。


今回は、少し気分を変えたくて髪色を変えました。

「今回は黒くしたいんですよね。元々、髪の色素が薄くて地毛が真っ黒じゃないから黒くしてみたいんですよね。寒くなってきたし冬服に合う落ち着いた髪色にしようと思って」

「じゃあ、黒にしつつ若干青色も入れますか?あんまり青を入れすぎるとだんだん茶色く色落ちしちゃうんで茶色くならない程度に少しだけ入れてみましょうか」

こんな感じで、僕の希望に沿ってプラスアルファ色々提案してくれる感じがとても心地よく感じます。

黒髪に少しだけ青色を入れてもらい落ち着いた髪色に仕上がりました。
今の髪色がとても気に入っています。

こんな髪色&髪型



9月某日。僕は浮気をしました。



5年間一途に通い続けた美容室でしたが
気の迷いから他の美容室に浮気してしまいました。



僕はいつも髪を切りたい前日〜三日前くらいに美容室を予約するのですが
そのときはたまたま美容室の予約がとれなくて
でもどうしてもその日に髪を切りたい衝動にかられていました。


今通っている美容室は片道1時間ちょい。
料金はカット5500円。

たまには、気分を変えて
家の近くの美容室で切ってもいいのかもしれない。

わざわざ片道1時間かけていくのも
確かに遠いし
そもそも5500円ってちょっと…高いのかも…


僕の中の悪魔が囁きました。


色々と理由をつけて、今回はいつもの美容室ではなくて
最寄駅から二駅先の口コミのよさそうなメンズ専用の美容室を予約しました。

価格はカット4400円。
片道15分。

価格も距離も申し分ない。


いつもと違う場所、違うお店、違うスタイリストさん。とても新鮮な気持ちで胸が高鳴りました。


そして、当日。
お店に向かいました。

場所は駅から歩いて数分。
ホットペーパーで掲載されていた感じよりは
外観も内装も綺麗ではなくて少しがっかりしました。

スタイリストさんは、とても感じはいい人でしたがカウンセリングは期待していたよりも丁寧ではなくてそこにも少しがっかり。

今回はパーマを当てたくて
イメージの写真をみせて施術をしてもらいました。


何点か期待をしすぎてがっかりしてしまった点があったけど、それでも気分はウキウキでした。


ウキウキしながらパーマの仕上がりを待っていると


「パーマのかかり具合、一度確認させていただきますね…。んー、パーマかかりにくいって言われせんか?」


スタイリストさんからの言葉は僕にとってとても意外でした。
毎年パーマをかけていますが、かかりにくいと言われたことはありませんでした。むしろ、かかりやすいといつも担当してくれているスタイリストさんは言っていました。


「いやー…。いつもはどちらかといえばかかりやすいって言われますけど…。」


「そうなんですね…。でも、少しパーマのかかりが弱いみたいなので液を足して加温機で温めますね。」


そしてスタイリストさんは、パーマ液を足して
加温機で僕の髪を温めはじめました。


なんだか、一気に不安になったけど
でも向こうはプロだし
委ねるしかないと思い
ソワソワしながらも仕上がりを待ちました。


そして、そこから10分か20分くらい経ってから
パーマ液を落として仕上がりを確認すると



全然イメージしてた仕上がりではありませんでした。


そりゃ、イメージで見せていた写真と全く同じにしてもらえるだなんて思っていなかったけれども
それにしても違いすぎて泣けてきました。

爽やかナチュラルパーマをイメージしてたのに
パッと見た感じミュージカルのアニーちゃんみたいな可愛らしいクルクルパーマに仕上がっていました。


(あー。まじかー…。)


スタイリストさんにも心の声が漏れてしまっていたようで

なんとなくスタイリストさんもバツが悪そうな表情だったような感じがしました。


「大丈夫…ですかね…?ドライヤーとかで、いい感じに調節もできると思うんで…」


「大丈夫です!ありがとうございました!」


全然大丈夫じゃなかったけど、平然を装って爽やか笑顔で切り返しました。



髪を切って、僕は落ち込みました。



いつもだったら髪を切るだけで
髪型を変えるだけで
とても気分が上がります。



そして、翌月いつもの美容室に行き
いつものスタイリストさんにカットをしてもらいました。


お店に着きスタイリストさんに会った瞬間にとても安堵した気持ちになりました。

この人にだったら、なにも不安がなく安心して委ねられる。

今まで当たり前だと思っていたけど
それって当たり前でもなんでもないことで
特別なことだったんだと思い知らされました。


そして、一連の話しをスタイリストさんに説明すると


「たぶん、担当してくれたスタイリストさんは△△の部分をみてパーマのかかりが甘いって思っただと思うんですよね。でもひろトさんの髪質だと〇〇だから××なんですよね。だからパーマがかかりすぎちゃったんじゃないかなって思いますよ〜。でもそれってしょうがないことなんですよね。そのスタイリストさんが悪かったとかそういうわけではないと思うんですよね」

とこんな感じで色々と解説をしてくれました。

解説してくれた内容はあまり覚えていませんが
この人は、僕の髪質をよく分かってくれているんだなって改めて感じました。


そしてあっという間にカットが終わりました。


その仕上がりをみて涙が出そうになりました。


僕は外見に自信がありません。
自分のことがカッコいいだなんて日常生活の中で思えたことがありません。


でも、いつも彼に髪を切ってもらったその瞬間だけは
なんとなく鏡に映った自分のことが少しだけカッコよくみえるんです。
まるで魔法にかかったみたいに。

彼に髪を切ってもらうと
僕は少しだけ自分に自信が持てたり
勇気が湧いてきたりします。


僕は、これからもずっとこの人に髪を切ってもらいたい。


そう強く思ったそんな出来事でした。

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