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30代ゲイ 一年半ぶりに田舎に帰る #53

上京してからはや6年の月日が流れました。関東での暮らしも7年目に突入。

先日、久しぶりに地元に帰りました。


僕は地元が大好きです。

時間がゆっくりと流れている感じが好き


電車は1時間に一回しか走ってないし
一両編成で電車が走ってることもある

不便だけど、みんな急かせかしないで
ゆったり過ごしてる感じがする

海の匂い

山の香り

どこに行っても聞き慣れた方言が飛び交っている


とても居心地がいい場所です。


しかし、帰省しても年々会える友人は減っていっている気がします。

中学時代の友人
高校時代の友人
大学時代の友人


いま、僕が地元に帰省して連絡を気軽に取れる友人の数は片手で数えても余ってしまうほどです。


飛行機の待ち時間にLINEの友人リストを一人一人を見返してみました。


いろんな思い出が蘇ってきした。




僕は自分のセクシャリティをどこかで肯定しきれていない部分があるように感じます。

ゲイだという誰にも言ってはいけない秘密を抱えた僕は、その秘密を守るために
たくさん嘘をついてきました。


嘘が増えるたびに、僕は自分に自信がなくなっていきました。


嘘で繕い続けないといけないこの関係が
本当にフェアな関係なのだろうか。


対等なのだろうか。


嘘を重ねる度に、僕は僕自身の存在を否定しているような
そんな気持ちになっていたような気がします。


今は、そんなふうに自分自身を否定したい気持ちにはなりませんが
だけどやっぱり昔のようには戻れないような気がします。


何も考えずに無垢に一緒に笑い合えていた時間は
本当にキラキラしていて
僕にとってとても価値のある時間でした。


“いつかみんなに僕はゲイだと話したい”


これが僕の本音であり
夢でもあり、目標でもあります。


僕がゲイだと知ってしまっても
変わらず僕のことを友人だと思ってほしい
家族だと受け入れてほしい

こんな僕の理想は、欲深い僕のエゴなのかもしれないけれども
そんな未来を目指して
僕は今日も悩みながらも前向きに生きていきたい。

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