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気が散る時こそ、何か一つに打ち込んでみる

私が欲のコントロール法としてことあるごとに提案しているのは、自分が好きなことに熱中する、のめり込む、ということです。仕事が好きなら一番いいのですが、趣味や運動など、あるいはちょっとしたことでもいいので、何か夢中になれるものに集中することが一番です。なぜなら余計なことを考えなくなるからです。

矢作直樹『悩まない』ダイヤモンド社


専門職大学院の学生さんに向けて自分の仕事の内容や取り組み方などについて、1時間ばかりお話をさせていただく機会がありました。

皆さん、熱心に話を聴いてくださるし、たくさん質問もいただいて、準備をしてきた甲斐があったなと心から思える講演の機会となりました。

何より学生の皆さんが素晴らしいのは、今、大学院で学びながらも、将来社会で活躍する自分の姿を想像して、そことの結びつきを考えていらっしゃる点です。

自分と比べても仕方ないのですが、自分が学生の頃は、目の前のことに集中しすぎてて、将来のことまで考えられませんでした。

なので、将来のことを具体的に考えようとしている学生さんも見て、何とも頼もしく、嬉しく思ったのでした。

それで、冒頭の矢作先生の言葉になるのですが、やはり目の前に集中できる何かを持っている人は強いなという印象があります。

私が講演をさせていただいたのは専門職大学院でしたから、ある程度将来を見据えていらっしゃり、そこに向けて集中して取り組んでいる方が多いように見えました。

色々と選択肢が多い社会の中で、学生時代に何か打ち込むことができるものを持つと言うのは、それだけで価値がありますし、そのような時間を持てた経験は、10年後、20年後にも必ず活きてくるものです。

ある程度社会を経験すると、あれもこれもしなければならないと感じ、かえって何もできない時があります。

ですから、自分がいろいろと手を出してしまい集中できていないなと思った時には、まずは何か自分のやりたいこと、好きなこと、気に入っているものを一つだけ見つけて、集中して取り組んでみる。

そういう小さなことを成し遂げることができる人が、大きな成果を出す人材に育つのだなと、改めて感じることができた機会となりました。

今日からまた自分の課題に集中して取り組んでみようと思います。

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