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なぜ東南アジアで8年法人営業していた僕が、北海道のプロスポーツチームに転職したのか

元気です。

2020年7月にカンボジアを離れてヴォレアス北海道を運営している株式会社VOREASに転職しました。

タイトルはバレーボールチームに転職、とありますが、チームに就職したわけではなく、運営会社に就職しました。㈱VOREASのメイン事業は、プロスポーツチームの運営ではありますが、スポーツチームのスポンサー(㈱VOREASではパートナーと呼んでいます。以下パートナー企業)の経営課題を解決するような事業も行っています。(詳細はまた今度)

2012年にカンボジアに移住して、ほぼ一貫して法人の新規営業をしてきました。そんな僕がなぜカンボジアから北海道に移ったのか、書いてみたいと思います。

・僕のキャリア

新卒で就職したニトリに1年半勤めた後、2012年9月よりカンボジアに移住。2012年〜2014年はカンボジアプロサッカークラブのスポンサー営業、2014年秋〜は建設営業、2015年からは建設営業と建材営業をして、東南アジアの成長を間近に感じながら、この界隈で起業したいと考えていました。2019年に友人と建材のマッチングサイトをスタートさせましたがうまく起動に乗せられず、会社自体も登記はしたものの、売上はほとんど立たずに開店休業状態になってしまいました。僕がうごいて営業すればお金は作れるものの、労働集約的なビジネスをしたかったわけではなかったので、「まだ早いビジネスモデルだった」と判断して撤退しました。

・自分のスキルとこれから

そこで考えたのは、僕のスキルとこれからについてでした。法人営業の一本槍でやってきたものの、アジアに貢献するために、もう一つ自分のコアになるようなものを作るべきなのでは、と考えるようになりました。そんななか仕事をしながらプライベートでいくつかのスポーツのイベントをはじめました。

スポーツイベントというと突飛のように感じるかもしれませんが、もともと自分は昔からとにかくイベントが好きで、大学はお祭りサークル(正式にはYOSAKOIソーランサークル 北海道大学”縁”)で踊りを作って全国をまわったり、40人合コンを開いたり、プノンペンでアラサー会と称したイベントをしたりしていました。イベントを企画しているときは時間を忘れ、企画が無事に終わると消えてしまった花火を思い出すように幸せな気持ちになれるのでした。

趣味でマラソンの大会で東南アジアを回っている中で「カンボジアで何か大会ないの?」「面白い大会があるなら行くよ!」と、ラン仲間から言われていたこともあり、カンボジア初の山間部でのトレイルランニングの大会「Cambodia Elephant Trail」を開催をすることにしました。ベトナム人のパートナーと一緒にゼロから大会作り、スポーツ省や環境省からも色々と調整(という名のお金(ワ○ロ)の支払い交渉)をしながら作っていきました。異国で外国人同士でイベントを作るのは刺激的でな経験でした。スポーツの魅力は、スポーツを通じた人と人が、年齢・職業・国籍・人種・身長・体重などのバックグラウンド関係なく友人になれることだと再確認し、スポーツの魔力を感じた経験でした。

その後もマラソンのイベントを開いたりするなかで、「もっとスポーツを使って仕事がしたい」ということと「企画・エンタメに関わる仕事がしたい」と思うようになりました。

・ヴォレアス北海道との出会い

そんなことを考えているときに、ヴォレアス北海道に出会いました。出会ったのは転職サイトで、衝撃を受けたのを覚えています。「北海道で、旭川で、バレーボールで」こんなことをしているのか、ビジネスとして成り立つのか、強い興味を持ちました。また、同時にカンボジアでサッカーチーム運営の経験もあり、営業の経験もあり、自分なら貢献できることが多そうだ、とも感じました。


・北海道ブランドの強さ


また、カンボジアで北海道の可能性も感じていました。それは端的にいうとブランド力の強さで、「Hokkaido」という地名をカンボジアの日本に行ったことない人が知っているという事でした。また持たれているイメージが「食が美味しい」「自然が豊か」というものでした。一緒に働いていたの社員に帰国する際に「とうもろこしの土産を買ってきてくれ」とせがまれたこともありました。カンボジアの一般市民にも「Hokkaido Brand」の植え付けができていることに驚き、一方でこの北海道ブランドは東南アジアでは生かしきれていないとも感じました。

・僕にできることはなにか

こんなことを感じていたことと、Jリーグアジア戦略が行っている活動などの事例も大きなヒントになり、「スポーツを通じて北海道とアジアをつないでみるのは面白そうだ」と考えました。スポーツの人と人をフラットしてしまう魔力を生かし、北海道ブランドをアジア中に拡げる取り組みをしたい、それは北海道のためにも、アジアのためにも、スポーツのためにもなるはずだ、と考えました。このような話を㈱VOREASの池田社長にしたところ、「ぜひやりましょうよ、それ」と言っていただき、入社をさせていただくことになりました。

・これからやっていきたいこと

まずは海外のクラブとの提携をしたい。選手の交流、コーチやトレーナーの交流、フロントスタッフの交流、パートナー企業の交流など、スポーツを通じた人・文化・物・技術の交換、交流を促進したいと考えています。

次に1カ国だけではなく、他の国への提携もしていきます。ただ、アジアとはいえ、文化圏は様々で国によって人気スポーツが違います。ですからもし可能なら、北海道のプロスポーツチームと組んで、共同でアジアと北海道の架け橋になるような事ができると、北海道に大きな価値を生みだせるのではないかと考えています。

アジアで夢見る若者が北海道のトップチームから日本のトップスターを目指す、という絵も描けます。その選手や取り組みを応援するアジアの国の企業の日本進出や北海道の企業のアジアの国への進出を支援する取り組み、スポーツとしては日本の技術をアジアの提携チームに伝えていくことでチームが強くなる、など、スポーツをハブにして、人と企業と文化をつなぐような仕組み作りたいと考えています。


千里の道も一歩から。
アジアと北海道をスポーツでつなぐ。

これからもよろしくお願いします。

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