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第2回【ディズニーの「気づかい」】

はじめに

ディズニーランドって楽しいですよね。
甲子園球場の次に楽しい場所だと思います。異論は認めます。
昨年ディズニーランドとディズニーシーに行ったんですが、それはそれは楽しかったです。
新しくできたトイストーリーホテルにも泊まれて大満足の旅行でした。

トイストーリーホテルのエントランスにあるオブジェ

ディズニーランドがどうして魔法の国なのか、こんなにもゲストを楽しませてくれる秘密は何なのか。
きっと動物病院にも生かせるものがあるだろうと思い、今回はこの本を紹介します!

仕事におけるホスピタリティとは

ホスピタリティはしばしば「おもてなし」と訳されます。
お客さんにお茶を出したり、料理を振舞ったり。
では仕事におけるホスピタリティとはどういうことでしょうか。
著者はこのように言っています。

どうしたらこの人が喜んでくれるか、幸せになってくれるかをいつも考えて仕事をすることが、まさにホスピタリティなのです。

誰もが”かけがえのない一人”になれる ディズニーの「気づかい」p43

どんな仕事もすべて誰かの役に立つこと、誰かを喜ばせるものだと僕は考えています。
ただしそれが直接的か、間接的かの違いはあります。
ディズニーランドでの仕事が直接ゲストを喜ばせるものであることは分かりやすいですよね。
一方、例えば車を作る仕事をしている人は直接誰かを喜ばせることは少ないかもしれません。
でも作った車が販売店を通してお客さんに納車されたとき、そこには喜びが生まれます。
目の前の「この人」ではなくても、自分の仕事の先にいる人をどうしたら喜ばせることができるか、幸せにすることができるかを常に考えることが、仕事におけるホスピタリティなんですね。

ホスピタリティはどのようにして生まれるか

そんなホスピタリティはどのようにして生まれるのでしょうか。
もちろん誰しもが持っている感情だと思います。
ではそれをより強くするために、会社や組織ができることは何でしょうか。

ゲストに笑顔をもたらすためには、まずそこで働く人たちに笑顔をもたらさなければならないということです。

誰もが”かけがえのない一人”になれる ディズニーの「気づかい」p21

ゲストに対するホスピタリティの前に、キャストに対するホスピタリティを表現できなければ、最高のサービスなど到底実現できないということです。

誰もが”かけがえのない一人”になれる ディズニーの「気づかい」p23

この部分を読んだとき、「それな!」と首が取れるくらい頷きました。
要は、働く人が幸せじゃないとお客様を幸せにすることはできないよってことです。
働く人に幸せになってもらうには、「あなたを大切に思っていますよ」という態度を会社や組織が示すことが必要です。
お給料や福利厚生という面だけでなく、普段からのちょっとした心配りが大切です。
具体的なことは本文に書いてあるのでぜひ読んでみてください。

愛情タンクの話

いきなり何の話やねんと思いましたか?すみません。
でもぜひここで書いておきたい話なんです。

人は一人一つタンクを持っています。もちろん目には見えません。
そのタンクには、誰かから愛されたり、幸せな気持ちになったりすると愛情が溜まっていきます。
だから愛情は「注ぐ」って言うんでしょうね。
そしてそのタンクには蛇口が付いています。
その蛇口はどうやって使うかと言うと、他の人の愛情タンクに愛情を注ぐためにあります。

こんな感じ?

つまり誰かに愛情を注ぐためには、自分のタンクに愛情が溜まってないといけないということ。
愛情は幸せと読み替えても良いと思います。
まさに先ほどの項目で書いた
「働く人が幸せじゃないとお客様を幸せにすることはできないよ」
ってことですよね。
僕はこの話を高校の時の宗教の授業で聞きました。
(キリスト教系の学校だったので)
その時から気に入っている考え方で、ずっと心に秘めていました。

動物病院は何業なのか

さてここで話を動物病院に移していきます。
動物病院って何業になるんでしょうか。
日本標準産業分類によると、動物病院は「技術サービス業」に分類されます。
サービス業にも色々ありますが、傾向としてお客様との距離が近い業種ではないかと思います。
ディズニーランドも当然サービス業です。
動物病院もサービス業なのだとしたら、動物病院の仕事もディズニーランドの仕事もそんなに大差ないよね!と強引に当てはめてしまいましょう!
いや、案外強引ではないかもしれないです!

動物病院の本当の目的

動物病院での仕事の目的は何でしょう。
動物を治療して元気にすることでしょうか。
もちろん大切なことです。
でも本当の目的はその先にあると僕は考えています。
動物を治療することはあくまでもツールであって、その先にあるペットや飼い主さんの幸せが最も重要だと思っています。
そう考えると、目の前の動物や飼い主さんをどうしたら幸せにできるか、ホスピタリティの心を持って仕事をすることが大切です。
そしてそのためには働く人が幸せに働くことも同じくらい大切なことなんです。
動物病院の仕事もディズニーランドの仕事も大きな違いはないということです。

最後に

この本に初めて出会った時、自分のこれからのバイブルにしようと思いました。
そのくらいこの仕事をしていく上で大切なことが書かれています。
ここでは紹介しきれなかった、でも実践していこうと決めていることもたくさんあります。
単純にディズニーの裏側を知ることができる読み物としても面白いので、オススメです!
ただしディズニーに行きたくなっても責任は取りません。
今回もありがとうございました!

阪神タイガース、いよいよアレですね…!

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