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分かり合えない前提で、ただ受け止める。

最近、鋼の錬金術師を読み返したせいか、
「一は全、全は一」が、沁みてたまりません。

目に見えない大きな流れ——
それを「世界」と言うのか
「宇宙」と言うのかわかんないけど
オレもアルもその大きな流れの中の
ほんの小さなひとつ

全の中の一
だけどその一が集まって
全が存在する

この世は想像もつかない
大きな法則に従って流れている

「鋼の錬金術師」第6巻より

ものがたりとして、最高におもしろい「鋼の錬金術師」。
でも、それだけじゃない。
この世の「真理」を考えるお話かなと思っています。

平等や公平、権利や責任。
声高に叫びたいことは数あれど、
わたしたちはこの世界の構成要素。
いずれ土に還り、水や空気に溶け込んで
目に見えない存在になります。

わたしたち人間は、
ほかの動物より少し器用で、
少し知恵が回る。
だから、食物連鎖のから
少しだけ距離を置くことができた。

でも、たったそれだけのことです。
人間は特別な存在ではなく、
そういう役割を持っていただけ。

大好きなあの人も、
大嫌いなあの人も、
みんな同じ。
ただ、それぞれ役割が違うから、
一緒にいるべき人と
いるべきでない人がいる。
分かり合えないのも当然で、
気にすることも、気に病むこともない。

相手が勝手に不機嫌でも
むやみに怒っていても、
理不尽でも不条理でも、
それはその人の役割なので
大変そうだなあ、と
受け止めておくだけで十分。

ただ受け止めて、そっと受け流して、
この世界における、その人の役割を想う。
それだけです。

理不尽な要求や
無意味な圧力に晒されて、
落ち込んでいる真面目な同僚へ。
どうか心地よい三連休を過ごせますように。


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