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noteでエッセイを販売し、その収益を、イチローさんに影響を受けて立ち上げた「田中浩康杯」の運営に充てます

小学生の頃、プロ野球の世界にイチロー選手が彗星のごとく現れた。もちろん、みんな憧れた。僕は一度だけ、お会いしたことがある。

知人の結婚式にイチローさんが出席されていたので、“しばしご歓談”の時間になると僕はここぞとばかりに挨拶へ向かった。「ヤクルト(当時)で内野手をやっています、田中です。よろしくお願いします」

すると、イチローさんはパッと席を立ち「イチローです」と言って、握手をしてくれた。最高に嬉しかった。その場で拍手が巻き起こり、やっぱりイチローさんはスーパースターだなと思った。

もはや誰もが知っている存在なのに、わざわざ席を立ち、自己紹介をしてくれた。どんな時でもそういう振る舞いをするのがスター。僕は残念ながらスターにはなれなかったけれども、同じ状況になったらしっかりと席を立って相手と向き合い、自らも名乗って挨拶をするようにした。このエピソード、僕はイチローさんの話題が出るたびにいろいろな人に自慢している(笑)。

超一流の人との出会いには、学べることがたくさんある。自分を成長させてくれる人が身近にいる。それがプロ野球という夢の世界の醍醐味だ。

学童野球の『イチロー杯』に影響を受けて、僕は2010年から毎年、少年野球チームを招待して『田中浩康杯』を開催している。プロになってから、スーパースターの姿に憧れ、いつか自分も少年野球大会を開きたいなぁと思っていた。その夢が実現できた。舞台は少年時代を過ごし、野球を始めた、千葉県の柏市(当時は沼南町)。

最近は公園でのキャッチボールが禁止されていたり、壁当てをする場所がなかったりして、子どもたちが野球をする環境がなくなってきている。大会を開催することで、多くの子どもたちが野球を楽しめる機会を得られればいいなと思っている。

そんな想いでスタートして、今年、9回目を無事に開催できた。数年前には柏市の行政から打診を受け、球場のネーミングライツも取得した。少年時代、沼南町の大会が開催されていた大津ケ丘中央公園野球場。僕の野球人生の出発点になったその球場が、今は「田中浩康スタジアム」になっている。

なんか不思議な感じだけれども、その場所から各球場を旅することになり、日本シリーズを戦った神宮球場、横浜スタジアムへとつながったのだなと思うと、ものすごく感慨深い。

noteでエッセイを販売し、収益を「田中浩康杯」の運営に充てます

僕は、本日から、noteでエッセイをいくつか発表します。たくさんの方に読んでほしいのですが、まとめて500円で販売することに決めました。生ビール一杯ぶんの価格で、気軽に読んでくれたらうれしいです。収益は、「田中浩康杯」の運営に充てようと思います。

本日から1日に1記事づつ、読めるようにしていきます。目次はこちら、全4本です。

田中浩康の「セカンド・ライフ」収録記事(500円ですべて読めます)

二度の「契約満了」について
ロッキーとサザン〜休息時間に一流のものに触れることについて
・プロ生活14年、日本全国で出会った行きつけの店の料理や、そこではたらく人に励まされた話(12/23掲載予定)
・文章を書こうと思ったのは、村上春樹さんとのやり取りがきっかけだった(12/24掲載予定)

4本セットで500円としました。プロ野球生活14年で経験したことを、こつこつ書き溜めてきました。野球に関心がある方も、ない方にも楽しんでいただけたらうれしいです。ぜひ、読んでみてください!

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