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アフターコロナの学びは、親子の「学び合い」。

おはようございます。
2ヶ月と22日、11週と6日。
83日ぶりの登校です。
夏休み2回分を、ムスメと過ごしたことになります。
学校再開にご尽力くださった、すべての方々に感謝申し上げます。

「自宅小学校」、ときどき「お寺小学校」。
宿題の「やらされ感」を少しでも軽減すること、
そして、学習=楽しい!が継続すること「だけ」をやってきました。

久しぶりに、わんこと一緒に、通学路の途中まで一緒に行きました。
やっと学校が再開する喜び半分、ちょっとさびしさ半分でした。
ムスメも同じようです。

この「ほぼ3ヶ月」で感じたのは、
やっぱり、「学校や塾に、子どもの学習を外注化しない。」
ということでした。
学校は「学び合い」の場所。
それ以外は、自学できるように、親ができること、できる範疇で、サポートすることですね。
核家族化「以前」であれば、親に代わって、祖父母がそれを担ってましたね。
ぼくも、祖父母にいろいろと教えてもらいました。
なぜ祖父母か?
親だと「なんでわからないの?」という、子どもにとって、一番の
「NGワード」
が出てしまいがちですが、それが、祖父母は、孫可愛さで出ないですね。
ただ、親にも言えることですが、自分が学んでいたときと、解法や解釈が違うこともあるので、そこは注意が必要ですが。。。
ムスメとは、お互いストレスが溜まって、大声で言い合いもしましたが(苦笑)、概ねこのNGワードは封印をして、1年の復習と、2年の課題学習をしました。
今は、ネットでたくさん素材があるので、子どもの理解度にあわせて、発展的な学習もできますね。
例えば、センチとミリの「繰り下がり」の計算は、教科書ではしませんが、
今日、明日、明後日の課題(宿題)が終わっているので、一緒にやることにしてます。

うちのムスメを含めて、全国の子どもたちが、いちばん「ステイホーム」に協力しました。9月始業やクラブ活動の問題など、再開後の子どもたちの学びの環境をどう構築するのか?が問われています。それぞれの家庭でできることをまずやることと、地域で、社会で学びの環境を支えていくことが、アフターコロナの、「新しい学習環境」だと思います。
とかく、ウェブに切り替えて、という「用具論」な話題が多いのですが、手段と目的が「逆」にならないようにしたいものです。

お寺から自宅への帰路、ムスメに「これからどんなことしたい?」と質問すると、返ってきたのは、「おとん、お寺で楽しいことがいっぱいしたいね!」でした。
それと、近隣の20数か寺のお寺にあいさつ回りに一緒に行ったのですが、その際に私が思わず言った、「(うちのお寺と比べて)大きな(境内の)お寺だね!」に対して、
「おとん、お寺って、大きいとか小さいとか、関係ないやん。お寺はお寺。どのお寺にも、阿弥陀さんがいるやん。うちの家(自宅)のお仏壇にも、阿弥陀さんがいるやん!そういうことやと思うんやけど。。。」
この「ほぼ3ヶ月」、ぼくの方がムスメに学んだわけでした。
親と子の「学び合い」。我が家のアフターコロナの学びのキーワードです。

備忘録として、いくつか。

【ホワイトボードは、家にあるといい。】
自宅小学校を開講する前、ちょいちょいお寺の方に連れて行ってますと、
ムスメがまず1番最初にするのは、本堂のホワイトボードでお絵かき。
自宅に早速ホワイトボードを買いました。
お寺やオフィスの会議室で使っている、キャスター付きのホワイトボードは、横向きで、子どもには使いにくいのと、リビングに置くには圧迫感があるので、縦置きの、キャスター付きのものを買いました。
作戦は成功。
勉強に飽きたときに、絵を書いたり、計算や漢字、生活科の説明をするときに大活躍。
マグネットでプリントや漢字の表、世界地図なども貼っておくと、いいですね。
学校で、黒板を見ながら、先生の授業を聞くという学習スタイルを忘れないためにも、良かったと思います。

【まんが日本の歴史、はちょっと難しかった。】
歴史に興味があるので、買ってはみたものの、まだちょっと早かったようです。
絵のタッチも古いのも、興味をひかなかった原因かもしれません。
またそのうちに、読むことでしょう。
ムスメが読む前に、大人が読みますが。。。

【教科書と連動した映像は、まずまず。】
算数の教科書にQRコードがついています。
新しい単元で、解法を説明する動画ですが、ナレーションもSEもついていません。
家庭学習を前提につくっているわけではなかったのでしょう。
音声がない動画は、子どもの関心と結びつきにくいことがよくわかりました。
まずは、ホワイトボードや紙に、一緒に書いていって、理解の確認に使うと、いい感じでした。

【NHKのEテレの配信は、おすすめ】
1年の学年末に、今まで学習したことを確認したり、2年、その上の学年の学習内容を見てました。
総合学習のコンテンツは、とてもおもしろかったそうです。
特に、厚切りジェイソンがMCの、プログラミングは、お気に入りです。

【仕事場で一緒に勉強するのがいい。】
我が家は、カミさんのミシン場、ぼくの仕事場、リビングが一つになってます。
そういう部屋で、ムスメの学習の用具を、IKEAのワゴンにいれて、会議テーブル兼服地の断裁テーブルで勉強してます。
背中合わせで、ぼくのデスクがあるので、「なんで自分だけ、勉強しなきゃいけないの?」ということにならないようにしていました。

【ケーブルテレビとラジオがいい。】
この期間、地上波をほとんど観ませんでした。
観ても、Eテレとアニメの時間くらいなものです。
ケーブルテレビ(我が家はひかりTV)で、ディズニーチャンネルやカートゥーン・ネットワークで、アニメやティーン向けのドラマを観てました。
延々観てた時期もありましたが、さすがに最近は飽きたようです。
偏向的な情報が延々流れているワイドショーが終日流れて、それを観ている大人の一喜一憂が、子どもたちにとってのストレス、だと思うんですね。
我が家ではその分、ずっとラジコプレミアムで、J-waveをかけてました。

【ざんねんないきものは、読書のきっかけにいい。】
『ざんねんないきもの』
『わけあってぜつめつしました』
のシリーズは、この期間、コンプリートしました。
生物や環境の学習はさることながら、本をよむ「習慣」がつくきっかけになりました。
最近は、「かいけつゾロリ」シリーズがお気に入りです。
ご近所のお姉ちゃんから頂いて、お手伝いをしたり、宿題がちゃんと片付いたら、続編を買いに行ってます。
66冊(!)あるそうですが、全部飽きずに読めるか?
全部読んだら、お寺に置いといて、子どもたちが遊びに来たときに読めばいいですもんね。

【掃除は、いろいろな学びにつながる。】
ぼくは、とにかくお寺の境内の掃除が嫌いでした。きれいにできていないと、竹箒で叩かれ、怒鳴られ。。。何かの罰として雑巾がけをやらされたり・・・教育じゃないですよね。子育て以前の問題だと、子どもながら思ってました。
ただ、片付けだけは、ムスメには口酸っぱく言ってます。しっかり叱ります。片付いていると、誉めます。
(最近は、ぼくのデスクが汚いのに、とツッコミが入りますが。。。)
境内の掃除は、なぜか積極的に手伝ってくれます。
一緒に草を抜いていると、根っこの説明を熱くしてくれます。
箒できれいに掃いても、すぐに落ち葉が舞い、ひと雨ふると、また草が生えているのを目の当たりにして、季節と空気と植物の成長と、世の中には自分でどうにもできないことを学んでくれたようです。
たまに、とても深い、哲学的な発言があって、びっくりすることがあります。
こういうことが、「生きるちからを育む」ということなのでしょう。

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