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ボイスコネクト3 参加報告

9/30 大田区産業プラザPiOで開催された即売会イベント「ボイスコネクト3」のサークル参加報告です。


ボイスコネクトとは

「テキスト読み上げソフト全般を対象としたキャラクター」に関連する同人作品の即売会です。それまで開催されていた「この声届け、月までも」(通称「声月」)の後を受けて2020年からスタートしました。2021年はコロナ禍のため開催されませんでしたが、今年で3回目を迎えます。

この「テキスト読み上げソフトのキャラクター」という定義がミソで、初音ミク等テキスト読み上げソフトが存在しない合成音声キャラ作品のみでの参加はできない点が特徴的です。

テキスト読み上げソフト同人界隈

「テキスト読み上げソフト」は有名なものだけでも「VOICELOID」「A.I.VOICE」「CoeFont」「CeVIO AI(Talk用)」「VOICEPEAK」「VOICEVOX」といったものがあり、様々な企業・団体からそれらに対応したライブラリがキャラクターとともに投入されています。

現在、ライブラリは毎月のように新製品が登場し、キャラクターの数も同人界隈の活動もピークに向けて右肩上がりに増えていっている状態です。

頒布内容

以上を踏まえ、僕はVOCALOIDのキャラクター「v_flower」の音楽CDで参加することにしました。

このような趣旨の即売会のため、当初「VOCALOID」の括りでサークル参加するのはためらいがありました。申し込み締め切りに近い時期になって幾つか音楽専門のボカロPのサークル参加の意向を見かけたので、ようやく僕も参加に踏み切りました。

今回は、7月にリリースしたv_flowerのロック・メタルアルバム「Wish and Endings」と、昨年4月に頒布したv_flowerのロックアルバム「Bouquet」・紲星あかりのポップアルバム「流星到来!」の3作品の頒布を行いました。

お品書きは前回と同様、収録曲を前面に出しています。音楽サークルは頒布物の内容が伝わりにくいので、当サークルの作品に興味を持った方への訴求手段として用意しました。

お品書き。前回から収録曲の紹介を入れるようにしました。

9月頭のVOCALOID STREETの時点で新譜「Wish and Endings」の初回生産分の在庫がほぼなくなっていたため、新たに増産した上での参加となりました。次のアルバルまで、まだ結構な数の即売会に参加する計画のため、初回生産分と同じだけの量を追加で用意しました。

今回もブースの構成はシンプル。今まで10を超える種類のアルバムを並べていたことを考えると隔世の感がありますが、「サークルの売りが明確になったかな」とポジティブな理由で自分を納得させています。

みるくかふぇブース

当ブースの購入層と実績

当日・SNS「X」のタイムラインに流れてきたポストによると、開場前の行列はものすごいことになっていたそうです。

開場から90分間はボーナスタイムのようで、コミケまでとは行かないまでも場内を歩く人の列の塊は多く、あちらこちらで行列が発生していました。

ボイスコネクトはキャラクターを前面に打ち出した即売会ということもあり、「キャラ好き」な人たちが目星をつけずにお気に入りのキャラのグッズや同人誌を買っていた様子が伺えました。

僕の隣のブースも「チャレンジング」と言える程度の部数の同人本を用意していましたが、ブースを訪れる人が途絶えることがなく、午後には完売していました。

その煽りを受けてか、僕のブースの作品も新譜が順調に出ていました。v_flowerに興味がある方が「取り急ぎ確保」といった感じで買っていった印象です。

その半面、試聴など音楽に関する興味は薄かったと言えます。試聴の要望も2〜3名で、収録されている音楽の内容よりは推しのキャラクターが歌っている点に興味を持ったのかもしれません。この手の「キャラ推し」の即売会に限っては、お品書きに入れた曲紹介はあってもなくても影響は少なかったようです。

頒布実績については、「声音の宴」などキャラ推しの即売会の中でも最高水準に迫る勢いで売れました。流石に同人本やグッズなどと比べれば無名のボカロPの音楽CDは「即売会の趣旨を考えると惹きが弱い」と言えなくもないため、それらのサークルよりはおとなしい売れ行きでした。他のボカロPのサークルはどうだったのかが気になるところです。

最新アルバム「Wish and Endings」の情報です。VOCALOIDが歌うロック&メタルを中心に収録した、一途で力強い想いを込めた曲たちを収録しています。

まとめ

今回の即売会で強く感じたのが「合成音声キャラ推しの即売会」と「VOCALOID即売会」は全く別物だと言える点です。

前者は「推しのキャラグッズが欲しい人」が一般参加し、後者は「推しのボカロPなど推しサークルの作品が欲しい人」が一般参加するという点が異なります。サークル側が「この即売会ではどんな要望を持った人に売るのか」を意識してサークル参加することで、用意する物や告知方法、販売実績も変わってくるのではないか、と考えています。

今後のサークル参加予定

  • 2023/10/22 Each of Voice.内「両手いっぱいの花束を君たちへ4」 - 横浜産貿ホール「マリネリア」 D-11(サークルリスト

  • 2023/10/29 M3-2023秋 - 東京流通センター 第1展示場K-19a

  • 2023/11/19 THE VOC@LOID M@STER 53(ボーマス) - 大田区産業プラザPiO D-63(サークルリスト

  • 2023/1/21 (募集開始前)THE VOC@LOID M@STER 54(ボーマス) - 会場未確定

  • 2023/3/3 (検討中)VOCALOID STREET 08 - 名古屋国際会議場

  • 2023/5/3 声音の宴 3次会 - 大田区産業プラザPiO


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