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2023年ボカロP活動振り返り

ボカロPの「みるくかふぇ」です。活動10年目を迎えた2023年の振り返り記事です。


アルバム制作/同人即売会

メインの活動に据えている、アルバム制作と同人即売会の参加。今年7月にフルアルバムのリリースと、年間で11の即売会へのサークル参加を果たしました。

10thアルバム「Wish and Endings」

10thアルバム「Wish and Endings」

VOCALOID「v_flower」が歌うメタル・ロックアルバム。v_flower前作に当たる「Bouquet」よりもメタルの比重を増やし、メタルというジャンルが得意としている物語性を追求したアルバムとして制作しました。

即売会での対面販売のほか、各サブスクリプションサービスでの配信およびBOOTH/Bandcampでの通信販売/ダウンロード販売を行っています。

配信先一覧

BOOTH CD通販/ダウンロード販売

Bandcampダウンロード販売

https://milkcafe.bandcamp.com/album/wish-and-endings

「Bouquet」リリース後に大きく心境の変化があったこともあり、アルバム収録曲の中では最初に制作した「月下花 - Gekka HANA」以降、強い願いを込めたエネルギーのある曲作りを続けた成果となりました。

即売会においては、頒布開始数ヶ月で自分史上最高の売り上げ枚数を更新しました。まだまだ知る人ぞ知る存在にも関わらず、僕の作品に興味を持ってくれた方々・応援してくれた方には感謝に絶えません。

即売会サークル参加

前年度と同じ11の即売会に参加しました。コロナ禍から抜け出したこともあり、即売会自体が再び開かれるようになった中で過ごした一年でした。

  • 2023/2/19 ボーマス50(東京都八王子市)

  • 2023/3/12 VOCALOID STREET 06(名古屋市)

  • 2023/4/29〜4/30 超ボーマス51(千葉市)

  • 2023/7/9 声音の宴 2次会(名古屋市)

  • 2023/7/23 ボーマス52(東京都大田区)

  • 2023/7/30 ガタケット175(新潟市)

  • 2023/9/3 VOCALOID STREET 07(京都市)

  • 2023/9/30 ボイスコネクト3(東京都大田区)

  • 2023/10/22 Each of Voice. 2023(横浜市)

  • 2023/10/29 M3 2023秋(東京都太田区)

  • 2023/11/19 ボーマス53(東京都大田区)

前年度に続き、自身が音楽を制作しているわけではない一般のリスナーの方も少しずつですが増えてきています。ただ、まだまだその割合は限定的であり、次年度も引き続き取り組むべき課題として残っているように思えます。

これは「同人」の意義から考えると、少し過ぎた願いなのかもしれません。それでも僕の音楽で楽しんでいただける方に手が届くことができたのなら、これ以上の幸せはないという気持ちで取り組んでいます。

また例年以上に、大手サークルとの差を思い知らされた年でもありました。即売会そのものだけでなく、日頃の認知向上活動にも本格的に取り組んでいく必要を感じています。

サブスクリプション配信

アルバムの頒布開始と同時に、サブスクリプションでの配信も始めました。こちらは現時点ではまだあまり順調ではないかもしれません。

この辺はアピールがしっかりできていない点、またシングルではなくアルバムでの配信のためサブスク利用者に対する認知度が上がっていないなどの原因が考えられるかもしれません。

また、今まで利用していた配信業者では見えていた、中国国内での再生数の実績情報が現時点では確認できていません。以前の業者でも中国国内の再生数の実績情報は半年から1年遅れで提供されていました。以前の傾向からすると、再生数の半分は中国国内だったため、国内および欧米での再生数だけだと少なく見えているのかもしれません。

なお、bilibiliに投稿したアルバムのトレーラームービーは、3000再生以上されています。もしかしたらNetEaseや酷狗などの中国国内のサブスクサービス経由でかなり再生されているかもしれません。

bilibiliに投稿した「Wish and Endings」のトレーラー動画。なぜかめっちゃ注目されました。

各動画サイトへの投稿

ニコニコ、YouTube、bilibili共に、5曲の投稿をしました。また、ニコニコには「ボカロメタル投稿祭2023」の告知動画、Synthesizer V版のGUMIさんの発売に合わせたセルフカバー動画「6月のStar trail」も投稿しています。

また、YouTubeには今年のまとめ動画も投稿しています。

ニコニコ動画

前年末のボカロメタル投稿祭以降、安定した再生数を出せるようになってきました。ボカコレ参加曲に関してはランキング上位に入るような状況でもない限り通常より再生数が減る傾向があるため苦戦をしましたが、それ以外は4桁再生を確保することができました。

2023年のニコニコでの実績(オリジナル曲のみ)。5曲のうち4桁再生到達が4曲、いいね!数が3桁到達が3曲の実績となりました。

また、投稿5曲のうち3曲でいいね!の数が100を超すことができています。最後に投稿した「Scheeblume」に至っては、VOCALOIDカテゴリのデイリーランキングで最高17位をマークできました。TOP10には届きませんでしたが、また一つ自信を得られる実績を重ねることができました。

年末に行われた「ニコニコ動画アワード2023」は「幻月」がノミネートされ、最終投票まで行った結果、総合1463位、ボカロ部門で284位を得ることができました。最終投票でもボカロ部門だけでも1000近い動画が残っていたと思うので、数々の名曲がひしめく中で300位以内を確保できたのは非常に嬉しい実績となりました。

「幻月」がニコニコ動画アワード2023の最終投票で、ボカロ部門284位を獲得。

上記のニコニコ代表のコメントにあるように、複数の方からの推薦があってのエントリーとのことでしたので、「幻月」を今年の僕の代表曲として推してくださった方々には感謝に絶えません。

また、「Scheeblume」を投稿した11/26は「ボカロメタル投稿祭2023」の開催日でもありました。昨年同様100を越す参加者の元、メタルを愛するボカロP・リスナーが集い、楽しむお祭りを無事に運営することができたのは何よりでした。

下記に主催のまとめ記事を投稿しています。

YouTube

前年同様、YouTubeに対してあまり大きなリソースを割いていたわけではないため、特記すべき事項はありません。

YouTube みるくかふぇのチャンネル

チャンネル登録者は前年から50人増え300となりましたが、昨年からの認知度の向上にはあまり連動していないように思えます。今後、YouTube独自の取り組みやコンテンツの供給も検討しているので、来年一年動いてみて結果を改めて検証してみたいと思います。

bilibili

チャンネル登録者数に関しては、3つの動画サイトの中では独走状態で、昨年から300人増の800人に到達しました。ただ、大きくはアルバム人気によるもので、個々の作品単位ではそれほど大きな支持を受けていないように思えます。

bilibiliでの実績、2023年は「異世界飯不味」以降の動画。アルバムのトレーラー動画の人気が目立っています。

ただ、中国国内のv_flowerファンの思い入れは侮れない部分も動画についたコメントからは見え隠れしており、中国国内の需要にあった曲を作ることができれば、3つの動画サイトの中では一番ブレイクスルーする可能性も秘めているように思えます。

bilibiliのみるくかふぇスペース(要アカウント)

その他

Pixivへのボカロキャラ落書きの投稿や、Twitterでの創作小噺「結月家の3人娘」の投稿は細々と続けています。

Pixivはなぜか徐々にフォロワーさんが増えつつあります。下手な絵でも発表を続けることに意味があるのかもしれませんね。

「結月家の3人娘」は来年3月の3人の就職・進学を以て完結する予定です。こちらは完全に息抜きのコンテンツで追っている方も少ないと思いますが、しっかり最後まで持っていきたいとおもいます。

また、foriioにポートフォリオページを開きました。旧Twitterでの宣伝活動に色々と暗雲が立ち込めていることもあり、SNSに依存しない認知度向上手段の一つとして活用していくつもりです。

foriio みるくかふぇポートフォリオページ

総括

昨年の悩みぬいた色々を実践に移す一年でした。途中、調子を落として思うように活動できない時期もあったのですが、実績そのものは頑張った分だけの成果を出せたように考えています。

その一方で、夏に指摘されたメロディと歌詞の整合性の問題(これは人間が歌いづらいという問題も含んでいます)、また作業スピードのアップなどの課題が来年に残されており、また昨年の夏頃に考えていた「ボカクラで掛かるくらいの曲を書けるようになる」という課題もまた道半ばです。

来年の活動の中では「ボカデュオ」での歌い手さんによる歌唱曲の作曲が控えています。また、次のアルバムでは、後者の取り組みの成果をまとめられるようにしたいと思います。結果としてボカクラでかからなかったとしても、今の100倍・1000倍の魅力的な作品を書けるようになれていることが目標でもあります。

2024年、また一年よろしくお願いします!
楽しく頑張っていきます。

執筆者プロフィール


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