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【詩】言ってしまえば、最愛の人

彼女はきっと、これからも、
僕のことを抱きしめて、いろんな悪と呼ばれるものから、
救ってくれるだろう、
そうと知りながらも、
僕は彼女を裏切り、
だまし、
この世界からいなくなればいいと、
囁き続ける、

ねえ、いつか、
子犬を二人で飼ったとしたら、
どんな名前を付けようかと、
相談し合った朝があったね、
朝焼けは、僕らの影を、
フローリングに落としてた、
それがひどく不快で、
僕はなんだか、今すぐ散歩に行くべきだと思って、
君を忘れて、そっと玄関を出て行った、

あのとき二人で考えた、
子犬の名前は何だったろう、
思い出せないけど、
きっと飼う予定はないから、
これから先もどこかで、
二人で子犬を飼う想像をして、
どんな名前にしようかと、
話し合うんだろう、

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