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外付け小型SSDからUbuntuを起動

近頃、外付けSSDが超小型化して来たので、それを使ってUbuntuをポータブル化してみました。
外付けSSDに自分だけのUbuntu環境を構築し、USBブートして運用します。
PCさえあればどこでもポータブルにUbuntuを持ち運べます。


使用した外付けSSDはバッファロー社製で500GBで1万円を切る価格で購入できます。
USB3.2(Gen2)に対応しており、Webサイトの情報では約600MB/sの読み込み速度を実現しており、USBブートでUbuntuを運用するのに十分な性能を有していると思われます。

SSDとUSB3.2(Gen2)対応により、Read約600MB/sの高速転送を実現

BUFFALOプレスリリース2021/07/14

USB SSDにUbuntu22.04.3 LTSをインストールする

インストール用のLive USBを作成する

  1. Ubuntuの公式WebサイトからUbuntu Desktop 22.04.3 LTSの最新バージョンのISOファイルをダウンロードします。

  2. USBメモリへダウンロードしたISOファイルを書き込みます。
    お使いのPCに合わせてISO書き込みソフトを使ってください。
    例えば、Windows OSの場合はRufusが使いやすく評判も良いようです。
    macOSやUbuntuなどのOSの場合はbalenaEtcher をお使いください。EtcherはmacOSやUbuntu以外にもWindowsでも動作します。

    USBメモリは8GB以上の容量があれば比較的古くアクセススピードが遅いものでも構いません。

    インストール用のLive USBの作成は以下の記事を参照してください。

作業用のPCを用意する

Ubuntuブート可能なUSB SSDを作成するために作業用のPCを用意します。

ここで注意したいのは、この作業は作業用のPCにインストールされている既存システムを破壊してしまう可能性があります。

そのような失敗を避けるために、作業用のPCのストレージ(内蔵SSDなど)を全て物理的に取り外しておくのが安全です。

Ubuntuインストール用のLive USBとインストール先のUSB SSDだけをPCに挿して作業するのが安全です。

インストールの実行

インストール用のLive USBとUSB SSDを挿した状態で、作業用PCの電源を入れます。
BIOSメニューからLive USBを指定してブートするとUbuntuのインストール画面が表示されます。
その後は、指示に従って進めればUSB SSDにUbuntu22.04.3 LTSがインストールされるはずです。

USB SSDから起動する

PCにUSB SSDを挿し、BIOSメニューからUSB SSDを指定してブートするとUbuntu22.04が起動します。

ベンチマーク

ディスク性能

ベンチマークの結果は内蔵SSDに比べ、外付けSSDは読み込み、書き込みともに10倍程度遅いが、Ubuntuを使った体感はそれほど遅く感じない。

sudo add-apt-repository ppa:jonmagon/kdiskmark
sudo apt update
sudo apt install kdiskmark
外付けSSDから起動した場合
内蔵 SSDから起動した場合

グラフィック性能

内蔵SSDから起動した場合も外付けSSDから起動した場合も変わらない

内蔵SSDから起動した場合

XPS-15:~$ __GL_SYNC_TO_VBLANK=0 glxgears
61001 frames in 5.0 seconds = 12200.115 FPS
61226 frames in 5.0 seconds = 12244.740 FPS
63132 frames in 5.0 seconds = 12626.238 FPS
...

外付けSSDから起動した場合

vblank_mode=0 glxgears
69079 frames in 5.0 seconds = 13815.697 FPS
73121 frames in 5.0 seconds = 14623.913 FPS
...

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