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【台湾の面白い建物】十八王公廟

しばらく前に、片倉佳史氏がFBでこの巨大な犬の像をアップしていました。この大きさに、これはいったいなんだと気になったので、その後見学に行ってきました。場所は金山からバスで40分ほど海岸を西に移動した、台湾島の最北端に近い位置にあります。バスを降りてから山の方向に歩いてさらに30分、北海岸の原子力発電所施設のさらに上に、この廟はありました。
そもそもは、海岸沿いにこの廟はあり、それが原子力発電所の建設に伴い、一部敷地を提供することになり、山の上に廟を新しく作ったのだそうです。その際に犬の像を巨大化しています。よほどたくさんの資金をもらったのでしょうね。
海岸沿いのオリジナルの十八王公廟も、まだ健在です。

伝説によると、この海岸の先で船が座礁し17人の方が亡くなったそうです。この犬は、船員全員が亡くなったのに、生きて陸地に戻ったのですが、船員達の葬儀の際に身を投げて死んでしまい、そのことを悼んで地元の人たちが祀ったというのが起源だそうです。その後霊験あらたかであるということで、次第に有名になったとのこと。
この様に死者を弔うための廟は"陰廟"と呼ばれており、悪霊に取り憑かれる場所と見なされています。
建物の中にもお犬様はきちんと祀られており、神格化されているのだなと感じました。

いずれにしろ、山の中にこの巨大な犬の像が現れるインパクトは、かなりありますね。鎌倉の大仏ぐらいの大きさがあるように感じました。あるいは"大魔神"が立ち上がるスケール感。少しネタが古いですね。

https://zh.wikipedia.org/zh-tw/乾華十八王公廟

犬の表情は良く表現されています。
2階の建物に比べて、この大きさです。
迫力があります。
建物の中には小さなお犬様もいらっしゃいます。
神様となったお犬様。

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