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【日暮里駅 ランチ裁判】判決 リピ希望 70%「 めん処 羽鳥 」


「野球人生だけで決断していない」


高校歴代最多のホームランを放った花巻東高校の佐々木麟太郎選手が、スタンフォード大への進学を明かした。

私は、『羽鳥慎一モーニングショー』の50の質問に出演した、佐々木麟太郎選手の言葉一つ一つを聞いて


うっとりとしていた。


彼は、野球だけに固執するのではなく、人生トータルを俯瞰して物事を決断するというスタンスを貫いていた。尊敬する人は孫正義氏

大谷が投打の二刀流なら、佐々木は野球選手と経営者の二刀流ということだろうか。18歳の男子高校生とは思えない落ち着き。

彼の態度を見ていて、私は思う。


静けさの中に、熱さがある。


18歳にして目の前のことに一喜一憂せず、高い視座、広い視野で物事を見て、目指すべき場所に向けて行動する熱意。

なんと素晴らしい若者なのだろう・・・と、数日前に感動を覚えた。

そのことを思い出す出来事があったのだ。



2024年3月某日(平日)13:30

私は日暮里駅から徒歩数分、「めん処 羽鳥」の前に立っていた。

特に事前調査をしたわけでもなく、お昼ごはんの場所を求めて歩いた先にたまたま現れた同店は「しょうがらーめん」が売りのようだ。

ちなみに、私は生姜系がそれほど得意ではない。

よって、好みか?

と聞かれれば「好みではない」と答えるだろう。

だが、これもまた一期一会。

一度きりの出会いや瞬間を大切に考えた私は、まず店頭のメニューを見ることにした。

なるほど、しょうがラーメンの他にも、味噌ラーメン、エビ塩ラーメンがあるじゃないか。

毎朝、羽鳥さんのモーニングショーを見ているわけではなく、どちらかと言えばラヴィット率が高い私だが、今日は羽鳥さんでアフターヌーンショーを決め込むことにした。

なぜか?

それは、数日前に羽鳥慎一モーニングショーに出演した花巻東高校の佐々木麟太郎選手のコメントに感動したからだ。

偶然にも店名が「羽鳥」。

これはもはや、運命(うんめーーーい ※うまいの略)を感じざるをえない。

店内に入ってすぐに気づいたのは「静けさ」だった。

L字型のカウンター席に3名ほどの先客がおり、カウンター内にはマスターらしき初老男性。そして、入り口から左側にある券売機の隣で静かに立っている女性店員。

よくラーメン店では入店と同時に「いらっしゃい!」「いらっしゃいませ!」のような掛け声を頂く機会が多いが、そのような掛け声があったのかどうかの記憶さえ残らないほどの静けさだ。

さて、メニュー選びだが・・・

しょうがラーメンは多分苦手なのでパス
味噌ラーメンはなんとなく味噌で全部ごまかされそうなのでパス

よって、残ったエビ塩ラーメンを選択することにした。
残念ながらご飯は品切れでランチメニューなど選択することは不可だった・・・

【注文内容】
・エビ塩ラーメン 850円

券売機でチケットを購入、女性店員に促された席へ着席。

席備え付けの調味料は、スーパーなどでも販売されている一味唐辛子とラーメンコショーのみ。無駄なものは設置されておらず極めてシンプル。

席から見える厨房内はとてもきれいだった。
これらのことから恐らく、店主は几帳面で清潔な方なのだろうなと思った。

それにしても静かだ。

なぜこんなに静かなんだ?

この静けさの正体は・・・

こ・・・これは・・・いや、間違いない・・・



このお店には、BGMがない。



おいおいおい、マジかよ・・・

ラーメン屋といえば、BGMでしょ?

BGMでそのお店のキャラ設定が決まるんじゃないんですか??

だが、ここ「羽鳥」では、
80年代Jポップ(フォルテシモ、寿司食いねぇ等)
90年代Jポップ(寒い夜だから・・・、ジェットコースター・ロマンス等)
などは一切聞こえてこない。


無音だ。


いや、待てよ・・・

かすかに何かが聞こえるぞ・・・

これは、何の音だ・・・

こ・・・

これは・・・・!!









国会中継だった









ぎりぎり聞き取れない音量とともに、店内に設置されたモニターには国会中継が写されていた。

恐らく自〇党の裏〇問題などが議論されていたのではないだろうか。

辻元議員の「ソーリ!ソーリ!」は残念ながら聞こえることはなかった。

BGMではなく、国会。これが羽鳥なのか・・・

などと考えていたタイミングで着丼。

非常に上品に盛り付けられたラーメンだった。

「お好みで、柚子胡椒をご利用ください。」

初めて口を開いた女性店員が言うように、柚子胡椒が合わせて提供された。

このラーメンには柚子胡椒が合うということなのだろう。

麺も上品な細麺で程よくスープに絡みあっている。

さて、肝心の味だが正直に言おう。


あまり、覚えていない。


間違いなく言えるのは一口食べて「うんめーーーーい(運命)」と思えるような感動はなかった。

上品で、うんそこそこうまいね。確かにエビ塩だわ、のような感想。

店員に勧められた柚子胡椒で味変したら、味変した。のような感想。

もしかすると、何度か食べるうちにハマるかもしれないし、
看板メニューのしょうがか味噌にハマるかもしれない。

なぜこれほどまでに記憶が曖昧なのだろうか?

ただ、これだけははっきりと言える。

このお店には




静けさの中に、国会中継がある。




この記憶が強すぎて、ラーメンの記憶がかき消されたのかもしれない。


【ランチ裁判 判決】

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