『火山の夢』

夢を見た
学校にいる夢だった

もうすぐ火山が噴火する
地響きが鳴っている
あの火山はとてもちかいところにあって、噴火すれば私たちは学校ごと溶岩に飲まれてしまう。

私は生徒会長で、ほかのメンバーと共に学校中の生徒を避難させようと急いでいた。
私たち以外は火山に気付いていない、だからこそ避難活動は難航する。

必死に生徒を教室から外へと誘導しているとき、ついに火山は活動を始めた。
教室に溶岩が流れ込んでくる。
みんな大慌てで逃げ出すけれど、人の波はなかなか進まない。
私は、生徒会長だから最後の一人まで誘導すべく教室に残っていた。

まずいな、このままだと……。
そう思って火山の方角へ振り返ったとき、噴火活動がピタリと止まる。
どういうことか分からず混乱しながら、今がチャンスと避難誘導を急いで進める。
けれど外を見ると、活動停止した火山に安心して生徒達がぞろぞろと戻ってきていた。

なんで!!まだ危ない状況は続いているのに!
私は焦りつつ、必死でいろんな人に今現在の危険度を説明していった。
それでも教室に戻ろうとする背ア他は多くおり、人間に注意喚起をする難しさを感じた。

世界にはまたゴゴゴという地響きが鳴り始めた。