『大きな家の夢』

夢を見た
仕事が疲れたから、久しぶりに明晰夢を見ようと思って仮眠を取った

夢の中で私は誰かの家を探索していた。
地上に二階、地下に二階ほどある広い家だけど、色んな所に壊れた壁がある。
現実的な夢というより、感覚としては、Minecraftの世界に入り込んでいるような。
Minecraftの世界にいることを自覚していた気もする。

最初は地上を見て回りながら、地下の部屋に気づいた私は「おばけがいたら怖いな」なんて考えてた。
「この家に住むのか」とも考えたので、ここはどうやら私の引っ越し先のようだった。

それからさらに地下二階の部屋に向かう階段を見つけて、あれ?と思った。
階段の下が明るい。
自然光が差し込んでいるようだ。

降りてみるとやはり、そこは地上だった。

そうかそうか、なるほど、私が今まで地上だと思っていた部分は崖の上にある部屋で、
この家は崖を縦に貫通するように建っているんだ。崖の一部なんだな。
家から少し離れた位置で、変わった形をした家と崖を眺めてみるとなかなか壮観なものだった。

ふう、と一息。
家探索は終わったし、じゃあそろそろ夢の中を楽しもうかな。
ここまではただの夢であったけど、ここからは明晰夢として動き始めた。

明晰夢を見ている私が真っ先にすることは、いつも「空を飛ぶ」こと。
今回も同様に飛び上がると(浮かび上がると言う方が似つかわしいかも)、周囲に広がる街が見えた。
わー!綺麗だ!なんて呑気に思っていたら、体はぐいぐい街に惹かれていき、だんだん制御がきかなくなる。
実のところ、夢の中で空を飛ぶと必ず数秒後には墜落してしまうのだ。
これは遙か高くまでジャンプした後、滑空しているだけで、本当の意味で空を飛んでいるわけじゃないからかもしれない。

ああー、落ちる、落ちる……と焦りながら、体はすでにアスファルトの上だった。
今回はいつもより高めに飛び上がったせいか、落下時の衝撃が大きい。
これはもうだめだなぁ、と思ったころには、もう目が覚めていた。

普段飛び上がるときはなるべく建物の細部や起伏は描写しないようにしていたけれど、今回はかなり複雑な街や家々が見えてしまった。
ちょっと気を抜いて、街の描写に容量が取られすぎてしまったのかも。
墜落問題に関しては……次に空を飛ぶときは何か、乗り物を利用することも視野に入れた方がいいかなぁ。