夢を見た

大きな、ちょっとドラッグストアも混じった感じの100円ショップに同居の彼と二人で行く。
いま家で使っている何か（何だったのかはわからない）を買い足したくて、棚を探し回る。

青い箱に入ったそれをようやく見つけ、値段を見るとなんとひとつで900円。
100円ショップの中でもお高めな商品だったか～、でもこれってコラボ商品なのに、それにしては安いほうよね？
家にあるやつも使い心地よくてお気に入りだし……。
そうやってしばらく買うかどうか悩んで、結局カゴに入れてレジへ向かう。

帰り道で、ピアノの無料観覧コンサートがあることを思い出す。
今日、やってるのかな？行ってみようか。
など会話しながら、会場のホテルへ。
ホテルのエントランスに広いスペースとピアノ、奏者、多くのソファが並んでいる。
黒い衣装に身を包んだ40代くらいの男性が、ピアノの前に座って調整をしていた。
……たぶん。私は楽器に詳しくないから、実際なにをしていたのかはよく分からないのだけど。

私たちはピアノのすぐ傍にある、壁添いのソファに座った。
電車の座席のような、横に長いソファだった。
それから、色んな人があちこちに座って、男性による演奏が始まる。
とても綺麗な旋律だった。
よく知っている曲のような気もするし、全く知らないクラシックのような気もするし、途中挟まれた1曲は何かのアニメの主題歌だったような気もした。

私は聴いているうちにだんだんと、ゆっくりと、まぶたが重くなっていった。
今すぐにでもコロッと眠りそうなほど眠い。
いつの間にか、ソファに座っていたはずの体がソファに小さく丸まって横たわっている。
他の観客に迷惑だから起きなきゃ……そう思いながら、眠気はさらに強く耐え難いものになる。
あー……もう、寝てしまう……演奏が終われば起きられるだろうか……。
演奏に興味がないわけではないのに……。

罪悪感を覚えながら、やっぱり激しい眠気に耐えられなくて私はそのまま眠ってしまった。