おもしろい先生

 すっかりサラリーマン化してしまった、といわれる先生だけど、中にはユニークな先生もちゃんといらっしゃいます。

 うちの子が過日持ち帰った学校新聞に、ある先生の書かれた文章が載っていて、これがなかなかおもしろい。いわく、〈私は同じことの繰り返しが嫌いである。ゆえに、酔っぱらいの繰り言はたしなめることにしている〉。まあここまではフツーですが、この性癖ゆえ〈中学生の時は英語の授業が退屈で、いつも居眠りをしていた〉ときたもんだ。

 担任の先生は、〈退屈な授業をする方が悪い〉といって見逃してくれたようですが、後日その担任が英語の先生に謝っているのを見かけて、〈迷惑をかけてはいけないと、それからは極力居眠りをガマンした〉そうな。エライ! よくぞここまで書いてくれました。子どもたちを(そして親たちをも)惹きつけるのは、タテマエじゃなくてこういう本音の話なんですよね。

 で、この物語にはちゃんとオチまでついていて、この先生、ガマンの甲斐あってか後日の猛勉強の甲斐あってか(後者でしょう、おそらく)、今では〈流暢とまではいかないが悠長に〉英会話ができるようになっているのだとか。ますますエライ。(2001.01.22)

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