ステージ101ベスト

 な、なんと! 「ステージ101ベスト」(CD二枚組)が発売された、ですと!? 「MAC POWER」誌(2002年1月号)で見つけた貴重な情報に狂喜乱舞(ちと大げさだが)。即座に注文しました。

 ただしこのCD、一般のCDショップには置いていないようです。ぼくも最初はネットCDショップで検索したけどヒットしなくて、次に検索サイトのGoogleでサーチ。NHKのオンラインショップでの販売をキャッチした次第。晩酌の後のことだったから、頭が朦朧として会員登録に何度も失敗したりしてね、アホなワタシでした。

 で、検索ついでに知ったのが、101のファンサイト(http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Stage/4844/index.html)がちゃんと存在するんだってこと。迂闊でしたね。そうなんだ。インターネットの世界では、どこかに誰かが必ずいる。どこかで誰かが何かをやっている。会いたい人に会える、行きたいところに行けるのが、インターネットだもんね。

 ところで考えてみると、昔は(こういう言い方をしだすと、オジサンそのものなんだが)元気はつらつ、健康的な青春番組・青少年向け番組(ドラマであれ、歌番組であれ)が多かったような気がします。もっともその健康さ加減がアヤしかったりユルかったりするのだけれど、しかし正義の名の下に殺し合いが横行する現代文明社会自体がアヤしく殺伐としていて、ぼくらはいい加減辟易しているのだから、やっぱり、あの健康的な笑顔、翳りのない歌声が懐かしい。

 ──お、来たね。CDが。このジャケット写真が、なんと、まあ……(涙)。

 ご機嫌なアルバムだ! これは。「ステージ101 テーマソング」「ビューティフル・サンデイ」「気になる女の子」「怪獣のバラード」……。次々に、ほとんど間をおかずに繰り出される、元気はつらつ、気分爽快な青春ソングの数々。たまりません。これなんだよ。

 確かにヨーっく曲を聴けば、「愛の限界」だの「生きる限界」だの、ワケのわからん歌もあるんだけどね。でも、それらを含めて、ここには一つの世界、そう、青春としか形容できない空間があるんだ。つくづくと、「ステージ101」は単なる歌番組ではなくて、ある時代に生まれた希有な青春世界だったんだと、思いますね。

 このアルバムに収められた全38曲。ぼくだって全部記憶してるワケじゃないけど、雰囲気は皆「101」とわかるし、善し悪しの順番をつけられないくらい一体と化した「101ワールド」。

 それでもあえて一曲を選ぶなら、やっぱり「涙をこえて」だな。中学の卒業文集の寄せ書きに書き留めた言葉=「涙をこえて」。中学三年、放課後の生徒会室で、同じ執行部の友とこの曲のパワーを語り合ったあの日々が、懐かしい……。(2001.12.25)

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