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「自然の前ではみんなただの人」

ここ何日間か、西日本では危険な大雨が続いてる。

前から災害はあったけど、ここ10年間で自然災害は格段に増えたように思えてならない。地球、大丈夫なのかな。

原因なんて考えても自分は専門家じゃないから「もしかしたら」と「かもしれない」だらけだけど、利便性を高めて自然に目を向けないでいる間に、積もり積もって災害が起きてるのだろうか。

普段自然と接している仕事をしているから、今年はなんとなくいつもと違うなって感じることが多い。

冬は異常な寒さと大量の雪が降り、春はいつもより海水温が上がるのが早く感じた。
春先頃から三陸沖では、プランクトンの大量発生が原因とされる麻痺性貝毒が発生していて、貝毒を溜め込みやすい性質を持ってる帆立などの貝類は何回検査しても貝毒数値が高くて出荷停止。
私が普段いる広田湾では、最近やっと検査基準をクリアできてホヤの出荷停止が解除になった。(牡蠣は貝毒数値が低くて無事だったから、ずっと出荷してる)
去年まではあんまり見ることのなかった小さいフグや小さいウニを、春頃から異常なくらいたくさん見かけてた。
ウニはともかく、ちびフグが異常なくらいいるから怖い。

なんか変だなって思うことが多かったんだけど、今回のいろんな場所で起きてる大雨と洪水で、自然環境が大きく変わってきてるんだなって改めて実感してる。

今すぐに解決できる問題ではないけれど、少しずつでも自然や生き物とうまく共存する環境を作らないと、そろそろだめかもしれない域に来てるのかもしれない。

去年放送していた「おんな城主直虎」の録画を観ていて、長篠の戦いのために山の木をたくさん切ったことで土砂崩れが起きて、はげ山になった土地に松を植樹する回があった。

直虎が土砂留めの方法を村人に説明したとき、村人は「今は忙しい時期だから……」と渋っていたけど、そのあと村長がみんなに言った言葉は本当にその通りだなって思う。

「山に言うても聞いてはくれんに。
木を切ったんは、武家であろうと百姓であろうと山は選んでくれん。等しく襲ってくるで!
山の前では、みんなただの人だで!」

自然の前ではみんなただの人。
どんなに地位があっても、お金を持っていたとしても、自然の力には人は勝てない。

少しずつ、自然中心主義に戻るときが来たのかもしれないね。


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