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シェフも怖いが男が怖い映画「ザ•メニュー」を観た

ディズニープラスで「ザ•メニュー」を観たんだけど…

主人公を連れてきた男めちゃくちゃ不気味なんですけど!!!!

ネタバレを含みますので、画像を挟んで下部分はネタバレ嫌な人は見ないで下さい。
画像はお気に入りのイタリアンバルの春菊凄すぎてもはや草なパスタです。生の春菊美味しいんだね。

いや、特にその男が何かとてつもなく猟奇的だとか、変態だとかでは無い…いや、ある意味変態ではあるか。
やっぱり映画は思想や宗教、◯◯恐怖症、トラウマ等問題がある場合を除き、前評判で判断せずに自分で見るべきですね。
聞いてた話と全然違うじゃん!!!シェフより主人公を連れてきた男がこえーよ!

男の名はタイラー、「マッドマックス怒りのデスロード」でニュークスを演じていたニコラスホルト。
また変な男に盲信的な変な男を演じているのか。

タイラーは一生に一度予約が取れるかどうかというレストランの予約が取れ、主人公のマーゴを連れて孤島のレストランへやってくる。
実はマーゴは元々の予約リストには入っておらず、タイラーがフラれてしまった恋人の代理なのだ。物語が進むにつれて明らかになるが、マーゴは娼婦で、本当に単に間に合わせで呼ばれた身。ここが後々効いてくるわけだけど…。

シェフの客の選別基準

ネタバレ無しでこの映画の話をしようとするとどうしてもシェフのスローヴィクの運営するレストランの狂気っぷりくらいしか話す事はない。
あと料理が美味しそう。
公開前のポスターの雰囲気から、客が料理されてそれが提供されるのでは?という予想もあったけど、それはある意味正解ではあるのだけどハズレ。
人を食べる描写や料理するために切り刻まれる描写は無いので安心して欲しい。
でも切断シーンはある(どっちなの…)
エンコ詰めシーンがあります。
最近エンコ詰めシーンが唐突にある映画ばっかり観てるな…。

このレストラン、今回の招待客の基準は簡単に言えば「スローヴィクが自分の人生において雑味だと感じた人間」
スローヴィクは料理以外の部分でもこだわりが強く、ゆえに久々のリラックスできる休日に観た映画に出てくる俳優がクソ演技だったとか、経営に口を出すようになっただとか、料理を純粋に楽しんでくれない、名声だけに寄ってくる客や評論家が大嫌いなのだ。
なので、雑味は全て取りたい!アクは全部掬いたいタイプ!
いや、なんかわかるわ。やってる事は狂ってるけど。

そんな雑味達を全員処刑してシェフ自身も…という計画のもと集められた客。
実はタイラーはこの計画の詳細を知っていて、この店に来たのである。

え?

自分が殺されるって知ってて来たってこと…?
殺されるって知ってて彼女を連れてこようとした挙句、フラれたからって何も知らないマーゴを連れてきたの?
シェフのスローヴィク曰く、タイラーは数ヶ月前からやりとりを重ねて計画も知っていたにも関わらずやってきた、との事なのでおそらくは最初はリストに入っていなかったのだと思う。
多分、その強引さ、厚顔無恥な所が逆鱗にふれたんだろう。
普通はおかしな事を言っているシェフの店には行かないし、ましてや恋人なんか連れてこないのだから。何も知らない人間を巻き込んでまで自分の欲に忠実な男が自分の料理を食べたいと言うの、気持ち悪いだろうな。
故に、要らん事しいなタイラーは途中で自分で命を絶つ事を選択させられ、スローヴィクには「今のは予定外のメニューにない演出だった」と言われる。
完璧を求める彼にとって、今回のメニューに最も要らないのに来てしまった招かれざる客はタイラーだった。何にも知らない身辺調査も出来ていない女の子(主人公)も連れてきちゃったし…。
スローヴィクが執拗にマーゴに「君は誰(何者)なんだ」と聞くのはここに理由がある。罪を罰するために招いた客の中に、罪がわからない素性がわからない客がまじってしまったのだ。

タイラーがとにかくキモい

ここまで書いただけでもタイラーめちゃくちゃキモいな。
一皿目食べただけで泣いてマーゴにドン引きされているし、ダメと言われた料理の撮影もしているし、男に逃げる機会を与えると言われても一人だけ逃げないし(なぜならその間に女に出される料理を食べたいから)、挙げ句の果てに促されてとりあえず逃げるものの、窓ガラスに張り付いて中を見ようとしてるし…。
戻ってきたら「それ食べないの?ちょうだい!」って奪い取って食べるんだよね。

無理無理の無理…。
気持ち悪すぎる。

とにかくシェフを崇拝していて、全部の料理を食べたいし、シェフに嫌われたくないのでやたら気に入られようとする割に、周りが見えていないし都合の良い部分しか受け取らないので、写真を撮っちゃう。
よくここまでキモいキャラを描けたなあ凄いな…と感心していたら、みんなの前でクソまずい料理を作って大好きなシェフにクソミソに言われて、耳元で何か言われてそのまま奥の部屋で自ら吊ってました。
どこまでもキモいタイラー…。
多分彼女にもそういう盲信的な所にドン引きされて何かを察して離れていかれたんだろうね。

最後はチーズバーガーがめちゃくちゃ食べたくなるとっても面白い映画でした。
あとスモア食べてみたい!実は食べたことがない。
マシュマロジャケットとチョコ帽子も可愛かったなー。
いいなーあんまり捏ねてないハンバーグが挟まったチーズバーガー!
好きなYouTubeチャンネルでそういうの作ってたから、参考にして作ってみようかな?

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