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ジオーネ(ZIGNONE)。

どうも、何につけても定番を外そうとするきらいがある。
例えば、
筆記具ならモンブラン
腕時計ならロレック
革製品ならエルメスを選ばないよなーと思う。

理由?
理由は特にはない。と思う。
半可通特有の、「敢えて選ばない俺、かっこいい」と言う自己満に浸る感覚がないと思いたいが、深層心理にはあるのかもしれない。
けど、表面的には直感で"定番から外したもの"を選んでしまう傾向にある。

当然、後々振り返ってみるとモノは間違いなくいいものなので、
「やっぱモンブランはかっけーなー…」と思うし、
さりとて、外して選んだモノも「そりゃ定番じゃねーか」と言えばその通りだし。
やっぱり、「俺ってわかってるから、ちょっと違うのを選んじゃうんだよねー」をやりたいだけなんじゃないかと思うと精神年齢低い中年だなと恥ずかしくなる。
(だけど、ロレックスは本当に惹かれないです。メテオライトとかヨットマスターとか「いいな!!」と思うものはたまにありますけど)

スーツの生地だと、高級路線の定番"ゼニア"よりはロロピアーナが好き。
更に次作るなら、"スキャバル"か"ドメール"かが良いなと思ってる。
何だか意地でも「ゼニア以外」を選ぼうとする執念は何なのか、自分にもさっぱりわからない。
いや、ゼニアの生地はめちゃくちゃ良いのですよ。
あの質感、光沢、手触り…最高です。
なのに、「最近はなんかちょっと、あの質感が好みじゃないんだよね~」とかなんとか言っちゃったりして。
自分への言い訳か?

ライザップの成果が嬉しい反面、困ったこともある。
それがスーツだ。
服はまぁ良い。
言うても、MとかLだからそんなに変わらず着れる。
だけど、スーツはそうはいかない。
いつもオーダーなので全部サイズアウトになってしまってる。
なので、作り直さないといけない。
最近、ようやく減量が終わりに近づいたので改めて作りに行った。

生地を選ぶ。
本命ロロピアーナ。
でもやっぱゼニアもいいなー。
でも今回重要なのは色。
ロロピアーナは欲しい色がなかった…
それに、まだライザップは卒業してないので体型に変化があるかも知れない。
それならいきなり高級な生地に行かず、ジャブが必要ではないか?
などなど…逡巡した結果、選んだのは"ジオーネ"と言うブランドの生地。

初めて知る生地。
イタリアのブランドで、元はタキシードなどフォーマル用に使わることが多いらしい。その為、イタリア生地にあってかなりしっかり織られてるのが特徴。
なるほど。
よくわからんけど、チャコールグレーが欲しかったのでコレにしよう。

そして先日、完成したので受け取ってきた。
いいじゃないか!
光沢もいい感じで出ているし、あの何とも言えない"ヌメッ"とした手触りは心地よい。生地感もどこか革っぽさを感じさせる厚み感覚はタキシードなどのパリッと感を十分に感じさせてくれる。
語彙力が阿保になっているので、伝わりにくいと思うが、兎にも角にも、想像以上の生地だったんだなーと思ってくれればいい。
ロロピアーナやスキャバルへのリリーフ登板だと思ってたけど、これでまた作りたくなった。
それでも、次の冬用はスキャバルで作ってそうな自分が確実にいる。

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