私自身投資家であり著者の本も複数読んでいますが、結論から言うと今回も満足です。

先ず前提として投資に絶対はなく、むしろ本当に有効な理論すらあるのか怪しく、予想は常に五分五分くらいに私は捉えています。その中で本書は「何を買えば儲かるよ」という商法ではなく、アメリカを筆頭に中国やアジア、ヨーロッパやアフリカまで全世界をマクロ的に分析しており、単なる株が上がる下がるを超えて学べるところがあります。

また「算命学」から世界の今後を考察しており、これも儲かるためを超えて興味深く読み込んでしまいます。

個人的に新しいインプットとなったのは中国から新興国に世界のマネーが予想より早く移っていること、日本が貿易から資本の輸出国になっていること、ドル円の予想、そして本書の売りである推奨２１銘柄です。

この推奨銘柄は今までの著作でもあり２年前と答え合わせをすると当然全勝ではないものの、なぜ推奨しているか、分析とその根拠をしっかりフォローすることで世界経済やビジネストレンドに対する知見はしっかり深まるので好きです。