[おすすめ度]　★★★★☆　

[読みやすさ]　★★☆☆☆

[知識習得]　★★★★☆

[ひとこと]

世界のリーディングカンパニーを題材にしっかり書き込まれた経営本で、一見ベストセラーの翻訳かとも思えますが日本の著者が書いた良作かと。

このビジョンなるものは組織論なり人事施策で流行りのような位置づけにあり、サラリーマンならご存じ「…で？」という抽象的で何の役にも立たない企業理念になってしまうことが多い物でもあります。

本作はそのビジョンに絶対的価値を置き、かつ具体的な作成と落とし込み方法まで書いた一冊です。

結論として、ここまで具体的かつ体系的にビジョンがどう企業を成長させ経営を支えるか書き込まれれば確かに企業のゴーイングコンサーンには必須のものなのか、と思えてきます。

また、この本はGAFA(Google, Apple, Facebook, Amazon)を丁寧にベンチマークしており、ビジョンの話を超えてテクノロジーや未来の社会についても学ぶところある充実した内容です。

私も人事屋ではありますので、ビジョン、ミッション、バリューの区別なども丁寧に説明している本書は実践本としても使えるのではと思えました。