_のび太_という生きかた書評

【書評】「のび太」という生きかた

[著書名] 「のび太」という生きかた

[著者] 横山泰行氏

[おすすめ度] ★★★☆☆ 

[読みやすさ] ★★★★★

[知識習得] ★★★☆☆

[ひとこと]

本書は14年前に大学の教授が書かれ大ヒットした本の改訂版です。


ドラえもん学と称し、ドラえもんの全コマと全セリフをデータベース化し研究しているようで、本書はのび太という「成功者」の生き方から学ぶという一冊です。

読む前は、確かに面白いコンセプトだが14年前だと少し古く、当時は目新しい企画や刺さる思考があったかもしれないが現在では「よく読む」話がほとんどかな、と思っていました。


ドラえもんを絶対とする前提から全て始まっている点も、あくまでニュートラルな視点から読みました。


------


その結果ですが、これは今でも十分に得る物ある一冊だと思います。


ポイントは私世代がただただ夢中にドラえもんを見ていた経験があること。


例えば今から「成功法則を学びたい」などと初めてドラえもんを見るようでは意味がありません。夢中に観たのび太の生き方や映画での戦いを、こうしてパターン化して20年後に思い出すことによって、そんな成功なんかを超えて「忘れていた大事なもの」を見つけられる一冊ではないでしょうか。

実際、ただただ好きなことに邁進するのび太の姿勢には失ってしまった物を思い出し切なくなります。笑


それなりにいろんな達成をしてきた今、まだ本なんて読み続け書評なんてタダで読ませて何の意味があるんだ?とか思いかける今日この頃ですが、「本や書くことを好きでいられる今」を改めて大切にしようかと反省しました。笑


もう何もない昔には戻れないけれど…、またわくわくできる物を見つけたいなあ。。


数人のファン様のサポートがあって6年以上執筆続けてこられました。 本当に感謝です。 (無料読書は要らん)