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【後輩を飯に誘ったら断られた上司のハートブレイク値】 〜後輩のリアクションによる値の違いと、またその理由についての考察〜

【後輩を飯に誘ったら断られた上司のハートブレイク値】
〜後輩のリアクションによる値の違いと、またその理由についての考察〜

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CASE①
●「今日まだ忙しい?」と聞いてくる(【メシ】という単語は出せないけど伝わってほしい系の)控えめ上司の場合

「(目を合わせずただただ表情が曇る)」
→10pのダメージ/
嫌だという覇気が全身から発せられていて、上司には言葉よりもダメージが大きい。時間にすれば数秒のこのリアクションだが反応を窺う気満々の上司にはスローモーションに見える。

「(食い気味の)はい!」
→8pのダメージ/
ご飯も嫌だし、あんたのその回りくどい聞き方も嫌だというハイブリッドでダメージを与えてしまう。二刀流とも言う。拒絶界の宮本武蔵。

「あー、そうすねー」
→5pのダメージ/
嫌だ!という強い意思表示ですらないところが、こいつなら軽くいなせると思われているんだと上司に自覚させる鈍痛的ダメージあり。つられて「そら、しゃーねーなー」と思わず年甲斐もなく若者のような返事をして恥ずかしい思いをする危険性もあり。

「ちょっと明日までの◯◯があって」
→2pのダメージ/
具体的な理由が添えられることで、上司も自分のことが嫌なわけではないのだと思い込むことができて、急所を外してダメージを受けることができる。上司によっては「え、大変なの?それ?いつまでかかるの?」と詳細詰めてくる可能性もあるが「メシ行く?」と直接言えない控えめ上司の場合はほぼ詰めてこないので有効。

「あー、行きたいんすけどねー」
→2p+αのダメージ/
【メシ】という単語を出していない控えめな上司に対して「飯に誘われたことわかってますよ」と感じさせることで上司の気持ちを楽にさせつつ断る高等テク。上司はなんかいつのまにか切られていた感覚であまり痛みはないが一周回って手のひらで転がされている感も強いため、あとから効いてくるボディブローになるケースも。

「(仕事についての独り言)あー、んだよ、もう!まったく!・・・え?あ、すみません、何ですか?(聞こえていなかった風に)」
→1pのダメージ/
そもそも会話を成立させない。上司の誘いたい気持ちもなかったことにされる。宇宙の塵と化す。だが同時にメシどころではない感が伝わるため、上司は何事もなかったように引き下がる。そこにはそもそもオファーも拒絶もない平和な「誰も傷つかない世界」が現出する。ただし、そこそこ演技力が求められる。

CASE②
●「メシいく?」と直接聞いてくる(相手の回答に余白を与えない)先手必勝型の上司の場合

「(目を合わせずただただ表情が曇る)」
→10pのダメージ/
嫌だという覇気が全身から発せられていて言葉よりもダメージが大きい。どんな聞かれ方をした場合でも永遠の一刀両断。曇るならまだ可愛いが【表情に苛立ち】はふたりの関係ヤバタニエン。

「今日はちょっと」
→8pのダメージ/
ただの「嫌です」の言い換え。「今日はちょっと」と書いて「嫌です」と読むことはどんな上司でも知っている。中2レベルの言い換え。「今日はちょっと」に続く言葉が「嫌です」であることも「我輩は」に続くのが「猫である」くらい中2。真正面からのダメージがある。別日に3回くらうともはやそれは「あなたとはちょっと」の言い換えになる。

「あ、じゃあ一蘭行きますか?」
→5pのダメージ/
筆者も体験したことのある新手の切り返し。ラーメン、さらに仕切りのある一蘭という店の名前を出すことで、30分、しかも話はしませんという意志を伝えてくる。「行けません」以上のダメージを与えることができる。しかし、思わず笑ってしまう効果もあるため意外と傷つかない。上司はいつか「(仕切りのない)一風堂行きますか?」と言われる日を夢見ることになる。

「今日変な時間に食べちゃって」
→3pのダメージ/
おい、変な時間とは何時のことだ?という疑問はあるものの、腹が減ってないのであれば仕方ないという気持ちにさせる。人間関係が理由ではないと思える。人としてというより動物としてという理由はお互いにとって優しい。だが言ってるそばから腹が鳴ったりしないようには気をつけてほしい。もし「ギュルルル」と鳴った場合、ダメージは一気に10pになるし、その場の空気は地獄。

「明日なら行けるんすけどね」
→1pのダメージ/
極めて優しい断り方。スピッツの歌声くらい優しい。いやカヒミカリィくらい優しい。明日行くことは覚悟の上で今日は断る、肉を切らせて骨を断つひと言。上司に明日は予定がありますように、という気持ちをこめた祈りのような言葉でもある。言われた方は今日は断られたのにオーケーされたような心持ちになる。リスクをとらなければゲインはない。

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※以前後輩の側から見た「急に上司に誘われたときのストレス値の計算方法」を書いたので、公平を期す意味で考えてみた。

※実在の人物、団体とは一切関係ございません。

#コラム

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