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レポート:ブランディング&SNS発信塾 第5~7回SNS発信編

この記事では「ブランディング&SNS発信塾~しょうおう志援塾2022~」の第5回~第7回「SNS発信編」についてまとめたいと思います。9月29日、10月14日、28日に開催されました。7回で今年度の内容は終了になります。

 これまでの塾の内容についてはこちらのマガジンに記事にしています。

1.SNS発信編について

 SNS発信編は以下の日程で開催しました。

第5回 9月29日(木)「共感のためのSNS発信」
第6回 10月14日(金)「インスタグラム活用のポイント」
第7回 10月28日(金) 「あなたの想いを届けるために」

時間はいずれも19:30~21:00(21:30まで希望者のみでアフタートーク)

<講師の清末さんのご紹介>
 観光業界での経験から、地域の魅力を発信するためのSNSの重要性を感じ、独立。大阪市阪南市を拠点に活動。多くの塾生も抱えています。三重県や福井県など、関西を中心に、企業のインスタを依頼を受けて監修をしています。

清末さんインスタアカウント

https://www.instagram.com/tourism_hiroto/

2.SNS発信編のポイント:動機付け

 ここでは、簡単にSNS発信編のポイントをおさらいしてみます。ここでのSNS発信については、個人の趣味というものではなく、あくまでも地域で取り組みをしている人が目的をもってSNSを運用していくためのものです。そのためには、「なぜSNSをやるのか」が大切になります。

<マーケティング>
 清末さんの講義では「マーケティング」として、見込み客を集め信頼関係を構築することが、SNSを活用する際の大きな理由のひとつ、として話を進めていきました。その先には、顧客となり、事業にプラスになってもらうことがあります。

<ポジショニング>
 自分たちの提供するサービスや価値が何かを考えることが大切です。どんな専門性(強み)を打ち出すことができるでしょうか?また、どんな人の課題や悩みを解決し、目標に向かってサポートできるでしょうか。

<おすすめの方法>
 清末さんおすすめの方法は、amazonでの書籍・商品調べです。ここでは、本を実際に読むのではなく、自分が「キーワード」とする類書、類似品を調べ、それに対する説明欄や目次、レビューを読むこと。それにより、社会・世間が求めているニーズと、それに対する書籍・商品が出している価値を知ることができ、比較をすることで、自分の立ち位置を客観的に知ることができます。

3.SNS発信編のポイント:ストーリー

<ストーリーの大切さ>
 SNS発信で大切なのは、画像もそうですが、深く知ってもらうには文章がもっと重要です。ここで大切なのは、「なぜそのサービスを提供しているか」「自分はどんな人か」ということです。サービスの良さをアピールするものはSNS上でもたくさんあり、SNS以外にも、チラシ、WEB広告など、世の中にあふれています。その人のストーリーを語ることができることがSNSの特徴であり、価値とも言えます。

<アカウントの考え方>
 参加者から質問があり、個人と会社のSNSの内容は一緒にすべきか、別にすべきか、という疑問がありました。例えば、子供の少年野球の試合報告と仕事のイベントPRとが並んでいるという場合です。
 この考えに従うと、個人の趣味と会社の活動とで内容がバラバラの場合は、無理に一緒にせず、別々のアカウントで運用した方がストーリーが整理されてわかりやすいです。個人の魅力も知ってもらうには、それぞれのアカウントで相互に、仕事、個人のアカウントリンクを紹介して、気になる人に飛んでもらえるようにすることです。少し手間はかかっても、アカウントを振り返ったときに、内容が一貫しているので、初めてその人を知る人にはわかりやすくなる、という説明でした。

4.SNS発信編のポイント:テクニック(初級)

<スキルを磨くには>
 初心者はTTP(徹底的にパクる)ことが重要といいます。まずは、自分のキーワードで検索し、インフルエンサーとなっている人を調べます。フォロワーが多いアカウントには、何か理由があります。その理由を考え、自分でできそうなことはやってみることが大切です。SNSでは、各投稿の閲覧数など、リアルにわかります。試行錯誤しながら、トライ&エラーが大切です。

<同線が大切>
 TTP(パクる)際に注意してみたほうが良いのが、プロフィール欄やリンクへの持って行き方です。SNSはそれだけが目的ではなく、その先のサービスにつなげるための入り口です。はじめての人でもわかりやすいプロフィールになっているか、気になった人が調べたくなった時に入れるリンクがあるか、が大切になります。逆に、これらがうまくできていないと、顧客との信頼関係の構築には逆効果となってしまうかもしれません…。店舗でいう入口が分かりやすく、きれいかどうか、みたいな感じですかね?

5.SNS発信編のポイント:テクニック(中級)

<知ってもらうには>
 自分のSNSを知ってもらうには、「いいね」機能を活用することが重要です。まず、自分のサービスに近いサービスを提供しているアカウントでインフルエンサーが多いものを探します。そのアカウントをフォローしているアカウントの投稿に「いいね」をしていきます。すると、自分のアカウントの存在に知ってもらうきっかけになります。「いいね」は相手がどんな相手でも嫌な感じがなく受け取ってもらえます。
 場合によってはダイレクトメッセージを送ることもできますが、相手のプロフィールに沿ったものでないと、不快に感じることもあるかもしれませんし、公的な組織などフォーマルなアカウントには不向きかもしれません。でも、チラシを投函するのと同じようなものでもあるので、目的によって判断するとよいかもしれません。
 送る相手は、対面でのサービスであれば、近隣住民かどうかが大切。インターネット上のものであれば、全国(あるいは世界)でもOK。地域的なものは、提供したいサービスと、相手のアカウントを見ながら考えると良さそうです。

<ハッシュタグのつけ方>
 ハッシュタグは、使われすぎていても、少なすぎても検索での効果は低くなります。使われすぎていると検索時のライバルも多いので、例えば「#カフェ」なら「#勝央町カフェ」とか「#自然食カフェ」とか、少し絞ったほうが良いです。逆に少なすぎると検索されることがないということになります。
 自分の店名などは、覚えてもらえば、その後、継続して調べてもらえるので良いかもしれませんが、そうでなければ、近いキーワードで検索数がもう少し多いものを考えるとよいかもしれません。数でいうと、数千~5万くらいの範囲から考えると良いです。

<おすすめに出やすいのは>
 それぞれのSNSではそのSNS運営会社のアルゴリズム(仕様)で上に表示されやすかったり、そうでなかったりします。インスタであれば、ストーリーを活用したり、リールというショート動画を活用するのがおすすめです。ただし、アルゴリズムはその時々で変更されていくものなので、頑張っていくには、情報収集も必要です。インスタの場合、同じ内容で検索した際、自分と別の人のアカウントで表示される順番が違う場合があります。それもまたインスタの面白いところです。

6.SNS発信編のポイント:続けるには

<続けることが目標へのカギ>
 SNSは継続することで情報の一貫性が出て、顧客の信頼性も高まっていき、効果が出てきます。そのためには反応が少なくてもがんばって続ける必要があります。そうなると、自分の商品、サービスへの本気度が問われることとあります。自分が本当に良いサービスだと思っていないと、モチベーションは続きません。自分自身とも向き合っていくのがSNSでもあります。

<企業のコピーライティングを参考に>
 投稿ネタに困ったときにおすすめなのが、企業のコピーライティング。大きな企業ともなれば、一流のコピーライターが企業やそのサービスの価値を伝えるために考えたコピーはわかりやすいです。言葉の選び方、語感など、参考になる部分はたくさん見つかると思います。マンネリ感の防止にもオススメです。

7.ブランディング&SNS発信塾全体のまとめ

 ここまで、今年度の7回の研修を実施しました。参加者29名、のべ参加者97名が参加してくださり、多くの人と学べて感謝です。特に、今回は私の本職に関係する医療福祉関係の方が多く、ともに学ぶ受け皿となれたことがうれしかったです。医療福祉業界でも、積極的にブランディングやSNS発信について考える時代が来ており、支援者がただ受身的に目の前の患者さん、利用者さんと向き合うだけでなく、支援者も積極的にできることを発信し、より専門性を打ち出していくようになっているようにも感じました。
 私自身も、今回の運営を通じて、これまでのまちづくりの取り組みや仕事の取組みについて振り返ることができました。まちづくりの活動を通じて、受講生の皆さんをはじめ、倉敷市の河﨑さんや大阪の清末さんという遠方の講師の方ともつながりができたこと、感謝しています。ありがとうございました。

8.アーカイブが気になる方はこちらから

 最後に、アーカイブ動画を見てみたいという方は、投げ銭をいただけましたら、以下にYouTubeのリンクを張り付けておりますので、ご覧いただけます。よろしくお願いします。

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