少子化（人口減少）政策にベーシック・インカムを～出生率の高さは、福祉の充実度に起因し、国民の幸福度も高める

2020年4月12日 07:29

出生率の高い国（北欧など）は、福祉が優れ、国民の幸福度も高い。
出生率の低い国（日本、南欧）は、福祉が劣悪、国民の幸福度も低い。
　　　（国民の幸福度、出生率の世界比較データは以下）
　世界幸福度ランキング（huffingtonpost）
　先進国の出生率（内閣府）

　福祉を充実すれば、国民は幸福度を高め、安心して、消費や結婚（出産）を楽しむ！　問題は、どの福祉政策が日本に必要なのか？

　出生率の低いスペインがコロナ恐慌を機に、ベーシック・インカムの導入を宣言！
　ベーシック・インカム（以下、BI）とは「最低所得保障」のことで、国民皆へ一律に同額の最低生活費を支給します。分かりやすく言うと「生活保護を国民全員が受給する」福祉政策です。

　BIは次4つの大きな効果が期待できます。
１　政策の「不公平、不透明、癒着・裁量」行政を撲滅=行政改革
２　起業（挑戦）者が増える・ブラック企業を撲滅=働き方改革
３　消費が増える=コロナ恐慌、デフレ脱却政策
４　人口が増える＝少子化（人口減少）政策

　１は上（前回）の記事で紹介。今回は2以降の話です。

日本の政策がダメな原因は「不公平、不透明、癒着・裁量」行政だから、　
「国民が安心して生活（消費、出産など）できない」事に尽きる。

　例えば、子育て支援政策は、保育園の整備に膨大な時間と金をかけるが、利用できない者が未だに多い。
　「保育園落ちた。日本死ね」に象徴されるように、利用できる・できない不公平感・不満をもつ人は非常に多い。結果「利用できないかも」と安心できないから、出生者数は上がらない。むしろ、下がり続けている。
　現在と将来に安心できないから、結婚・出産の願望をもてない。

　BIは日本の「不公平、不透明、癒着・裁量」行政を解消する最適な政策！
だが、BIを導入する前例は無い。初めて導入するスペインの方法に注目。

　BIを、コロナ恐慌対策としてのみ導入するには、あまりにも早すぎる。　前もって「福祉を充実して、国民の幸福度を高め、消費や結婚（出産）を喚起」する政策として、BI導入を周到に準備していて、実践すべき時期を窺っていたのでしょう。

前例が無いBI導入という改革を、平時に実践しようとすれば、既得権者などに潰される。そこで、周到に準備しておいて、危機が到来した時に、さっと実践したと思われます。

この「政策立案、仕事」の進め方は、すごく重要で、皆さんも実践しよう。つまり、既得権者に潰されそうな改革は、平時に実践せず、周到に準備しておいて、危機が到来した時に実践する！

　この方法は応用できる範囲が広い。　例えば、異性や大物を口説きたいなら、平時では見向きもされない可能性が高い。　
相手が悩む危機の時、一番のりでアプローチしよう！

　以上の「政策立案、仕事」の進め方の具体例は以下の連載で読めます。

48話地方創生は個性の創造が必要～地方は閉鎖的・つまらないから衰退

49話自由裁量が高い町で、移住者が急増～自分探しの若者を受け入れろ

50話地方移住の成功法～住む場所・目的を変えて、失敗が成功に変わる

51話事業を始める事しか考えない役所の事業は失敗～育成と撤退も考える

52話難易度・投資は低く、効果は高い事業を創れ～協働、パラレルキャリア

53話できる2割を活かすパレート法則で地方創生～ダメな者の保護で衰退　