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70年代フォークの系譜 ~「エレーン」中島みゆき

この曲が含まれている「生きていてもいいですか」というアルバムは、中島みゆきさん本人曰く、真っ黒な暗いアルバムとのこと。。

たしかに「うらみ・ます」という曲もあまりにもストレートですし。
(スタジオライブでたしか、歌いながら嗚咽している)。。。

このエレーヌという曲も、絶望的なまでに暗い。

ただメロディは美しい。

違う歌詞を載せたら、それはそれで素敵な曲に化けると思います。

が、暗い。

特に、中島みゆきさんや、70年代フォークシンガーに慣れていない場合はなおさらです。

70年代、男性フォークシンガーは暗い旋律の中にも、反体制の怒りや、仲間との連帯感、そして恋人への想いなどを綴ったものが多かったんですが、藤圭子さん、森田童子さんなど女性シンガーは、内に内に向かっていったような気がします。なので、怨念・情念がこもっていて、なかなか日常の中で聞くような雰囲気ではありません。

中島みゆきさんもこの系譜がありますから、たまにこっちの暗い方向に振り切れることがあるんですよね。

その場合は、絶望的に暗い。

アルバム「グッバイガール」の「12月」とか、アルバム「生きていてもいいですか」の「エレーン」「蕎麦屋」「異国」、大ヒットした「わかれうた」「あした」「世情」「ファイト」も暗いし、その他、「まつりばやし」「明日、天気になれ」も暗い。「狼になりたい」も場末感が漂う。。。

ただ、メロディ、楽曲としての質はすばらしく、↑の曲たちはどれも名曲レベルに達しています。

ですので、中島みゆきさんに入っていくには、まずヒット曲からで良いと感じます。そこから徐々に広げていくと、自分にとって、どの曲を聞くべきか、タイミングがわかるような気がします。

さて、この「エレーン」という曲、題材となった事実があるのですが、たまらなく暗いので割愛しておきます。。。(笑)曲は前述のとおり素晴らしいです。

■カバー曲がありました。


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