もう遠くに行ってしまった、Mr.Summertime。ちゃんとした名前はあるけれど、あの夏の日に、自分の過ちのせいで、目に見えない距離に去ってしまったあの人の事を想う。

今も、その人は陽炎のように、蜃気楼の中にただよい、実態が見えない。だから、その人をミスターサマータイムと呼ぶ。

暑い夏の国、南の島、沖縄の海岸沿い、スペインや南フランス、アメリカのビーチや中南米、真夏のオーストラリアなどをその季節に旅したならば雰囲気がわかるかもしれませんが、ああいった暑い夏の国は、どこか人を魔法にかける魅力を備えているような気がします。

日中はただただ暑く。。でも夕日の訪れとともに、静かな風が漂ってきて、あたりに灯がともり始める。

そして夜が更けるころには、日中のあの暑さや喧騒はどこか遠い記憶の彼方に。。。。

なにもドラマチックな出来事が起きなくても、雰囲気はわかると思います。

その雰囲気、、、それこそがミスター・サマータイム出現の兆しなのかもしれません。