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ひさつぐの入院顛末記(生きてます)

※『ジ、で始まるアレの話』ってタイトルつけてたんだけど、書き終えたら内容全然合ってないからタイトル変えました(笑)

同じ轍を踏む、じゃない
ジャンル、ちがう
ジレンマ、絶対ちがう

あ、ジンクス!!

かと思ったら何か違った。

というわけでタイトルに偽りあり(ホントだよ)、お久しぶりの久嗣です。

ジ、で始まる何かだと思っていた現象を目の当たりにして、ぷらす生まれて初めての手術を体験したばかりか思わぬ副産物(みたいなもの)も手に入れたので忘れないように。

この記事の一年後、どうなっているか見ものである(笑)

さて。
ワタクシこの度、生まれて初めての手術に挑んできました。
大きい危険な手術でもなく、よくある経験を積むのに最適な虫垂炎でした。
まあ、破裂して腹膜炎にまでなってしまったので入院期間はだいたい8日間。

普通なら5日くらいで退院するそうです。昔は一週間とかある程度決まってましたが、しばらく関わってないうちに入院事情もいろいろ変わってきましたね。
いやはや、これからお世話になる業界のことですから少しは知っておかないと。

うん、
相変わらずの脱線クソヤロウですみません!
ひさびさだったから!!ね!!

というわけでジレンマじゃないやつの話。

まあ、私そんなに健康体ってわけじゃないし、加齢と共にからだの不調だって増えてくるんですけどね。

とか言いながら書いてったら見事なまでの病歴自慢になってしまったのでサクッと割愛。
だって言いたいことそっちじゃないもん。

わかりやすく言ったら、腹痛発症することが人より多めのワタシなんですけど、だいたいいつも

『これ、もしかして虫垂炎じゃ、、、?』ってドキドキして調べたら痛む場所がちがうとわかってホッとしてたんだけど、

今回。

さんざん今まで虫垂炎かもって調べてきたけど毎回違ってたし、多分今日も便秘のひどいやつかなあ、なんて思って便秘なら水分いっぱいとっておくすり飲んで、とかしてたんですがそろそろ自分で自分の身体を支えるのもヤバいなと思い始めたその矢先。

救急外来に受診して、即入院、翌日手術ということになりまして。
まあ当然ですよねw
勝手に便秘だと思い込んで我慢してたら腹膜炎まで起こしてたんだからwww

便秘だと思っていたから結構なレベルまで耐えられていたからで、もし早めに虫垂炎だってわかってたら早々に音を上げてひぃひぃ痛がってたと思うんですよね。
摩訶不思議、人体の神秘。
いや、思い込みの産物というかセルフプラシーボというか、なんともしまらない結末で(´д`|||)

ジ、で始まるあれの話はいつもなら疑うことを、本当に疑わなきゃいけないところで手を抜いたり見逃してしまう、みたいな行為のこと。

てかこれって名前あるのかw
つうかこんなん私だけちゃうんか?とか、思ってるとこ(非常に情けないw)

そうそう、23日に入院したのが、やっと本日退院なんですごく嬉しい。

嬉しい反面、うちに帰りたくない病が(笑)
私はリーマン父さんか(´・ω・`)

で、ほんの一週間ほどの入院だったけど、食生活改善できないかなあってひそかに考えてた。
大食いではないのだけど、私のBMI値は高い。
婦人科系の疾病もあるからお腹は妊婦と大差ない。
ヤバいのはわかってるけど自分に甘々だった結果がこれだからなあ。

そしたら退院する2日前かな、外科の先生で今回の執刀医の先生と話す機会があったの。
この先生、A先生っていうんだけど、中を見たとき内臓脂肪だらけでとんでもないお腹の中なの知ってるのに、ひとつもネガティブなこと言わなくてね。
反対に胆石症だけど炎症起きてないから安心してねって言われたの。

同じように執刀医として担当になったM先生は術後すぐの私に向かって肝脂肪がひどくて、このままだと良くないみたいなことを言うわけだ。
薬でモーローとしてたからそのときは気づかなかったけど、結構なこと言われてたよね。

事実なんだろうけど術後すぐの患者に言うことかな、とか(笑)

比較対象が近くにいたらまあA先生寄りになっていくけど、実はM先生もいい先生なのよね。
回診の前に早朝回診してくれたり、ちゃんと話聞いてくれたり。

ただ、年齢なのか経験則なのかA先生の信頼度は上がってった。
これは私の好みの部分でもあるんだが、私は白衣が好きだ(いきなりどうした)
元々医療マンガ大好きだったんで白衣はごほうび。

そして同じくらい術着(手術する時に執刀医が着る制服みたいなもの)が白衣と負けず劣らず好きで。
もうわかったと思うけど、術後に私のもとに来てくれたA先生は術着だった。

実際に間近で見たことなかったから真面目に話を聞いてたけど心の中はフェスティバルでした(そんなにか)
マジ眼福。

そんなエピソードがありつつ退院の2日前。
明日退院だからってA先生が来てくれた。今回は白衣。
でも話をきちんと聞いてくれたA先生は、やっぱり穏やかに驚くような話をしてくれた。

長年私が悩んでいた先述のお腹の件。
このままいくと透析、糖尿病を発症してしまうおそれがあるからこのまま通って治療してみないかという提案だった。

先生によればこれは高度肥満症という病気らしくて、そこに至るまでの他の原因も探りつつ、外科的内科的アプローチをして体重を減らせるからやってみる気はないかと言うものだった。

その時私が思ったこと。

え、この先生神様かな、って。

だってさ、私が太ってるのは私の自業自得で今まで体調管理できてなかったのが原因だと思ってたから、どのお医者さんに行っても『やせろ』としか言われなくてさ。
『やせろ』っていわれて簡単にやせられたら私だってやってるわ。って思ってた。

だいたいのお医者さんは『やせろ』って言うだけで具体的にこうしなさいっていうのは

・ご飯の量を減らすこと
・運動すること

だいたいこの2点。

運動は苦手だし、少し動くと息が上がるからすぐ休んでしまうし、続けられない。
ご飯も体型からは想像できないけど大食いでもないし、お腹いっぱいになるのも早くて、そんなに食べない。

それでもどうしたらいいのかわからなかった。
だってたよりのお医者さんはみんな上の2つばっかり言うんだもの。
じゃあ私は誰に相談したらいいの?って思って一生太ったままかなあ。そしたら早いうちに身体が動かなくなって早いうちに介護必要になるのかなあ、やだなあ。でもどうしたらいいの。って思ってた。

だからこのA先生が外科的アプローチで胃を縮める手術があるよ、と言ってくれた時、あ、これマンガで見たことあるやつだって思った。
でもまさかそれが私に適用するなんて思ってもみなかったからめっちゃ嬉しかったしめっちゃ驚いた。
更に何度もその症例を手術されているらしく『1年で30キロ減量できますよ』なんて言われてさ。

それも内科的アプローチで体重減少効果のある糖尿病の薬の話とかもしてくれて、一緒に頑張りましょうって言ってくれたときはよろしくお願いします。って頭下げてた。

めっちゃ嬉しくてこの人に一生ついていこう!くらいの勢いだった。

元々信頼度高かったけど、実際にお腹の中を見てくれた先生が言うんだから、って思って、全幅の信頼を預けた瞬間だった。

市民病院だから転勤もあるかもしれないけど、絶対この先生に最後までお世話になろうと決意した。

とまあ、私にとったら世界が広がったエピソードだったんだけど、その話を聞いていた看護師さんが『よかったね、あの先生はその分野でとても有名なうんといい先生なんだよ』って教えてくれた。
もっと嬉しくなって、A先生に出会えたことが奇跡みたいなもんだなってこうして書いてて思う。

虫垂炎は腹膜炎になってめちゃくちゃ辛かったけど、それ以上に素晴らしい副産物が転がり込んできて、嬉しかった!

もしかして腹膜炎にならなくて、ただの虫垂炎だったらM先生だけだったかもしれない。
私が肥満というリスク患者でなかったらA先生はいなかったかもしれない。
そう思うと、ホント奇跡。
マンガみたい、って思ってしまった。

ともあれ、こんな感じの入院期間だったけど、実は最後の最後にもうひとつエピソードが。

だってさ、ドレーン抜いて明日は退院だからシャワー行ってさっぱりしてお片付けしつつ美味しいご飯食べてのんびり過ごすだけだと思うじゃない?

私もそう思ってましたw

私の右腕には入院した日からずっと点滴用の針が刺さってた。
最初は右利きだからって左腕に刺してあったんだけど、これがまた痛いのなんの。
しかも前腕(手首からひじまでの部分)からひじに向かって刺してるもんだから動かさないように、なんて無理ゲー(´・ω・`)

仕方がないから早々に右腕に差し替えてそこから抗生剤やいたみどめの点滴をどっこんどっこん流してもらってたのね。

それが。

なんと。

あと抗生剤残り2本という時になって点滴が大渋滞。
本来なら1時間もかからず、長くても1時間半くらいで終わるはずの点滴が2時間経っても流れていかずに看護師さんが入れ替わり立ち替わり。

しかもその日のうちにあと2本の予定だったからお昼時と夕方に流して点滴の針も抜いてしまえるはずだったのに夕方になっても流れず、シャワーもバタバタ、夕飯もバタバタ。
腕が固定されてるから片付けもできなくて看護師さんたちも大慌て。

そんな時、救世主が!!

私と同じくらい、いや、それ以上にふくよかな看護師さんが先輩の貫禄オーラをまとわせながら登場。

直感で、あ、この人が来たらきっと大丈夫って安心感がすごかった。
後光射してたもん。

で、結果から言うと私の直感、正しかった。

みんながアワアワしてるなか、やさしい声で大丈夫よ~なんて言いながら私にもいろいろヒアリングしてくれて『ここならあっという間に終わるけどたぶん痛いと思う』って言われた場所は左手の甲。
めっちゃぶっとい血管があったからね。素人目にもここなら確実ってすぐわかった。

点滴終わったらなるべく片付け始めたいって思った私は今日のうちに終わらせたいと思っていたから、その提案に全力で乗っかった。

で、さ。

そこでその女神が点滴してくれるかと思ったら、まさかの新人看護師にやらせて女神はサポート指示に徹しててね。

あれ、これマンガで見たことある、、って本日2度目www
この病院ヴァルハラだっけ?って思ったwwまじでまじで(出典:ゴッドハンド輝)

で、そばで見てたんだけど、針を刺すときの立ち位置とか、針の誘導を細かに分かりやすく、しかもやさしい声でしてくれるのね。

思わずお母さんって思ったまじで。
うっかりお母さんって呼んじゃって笑われるかと思ったら『いいよーお母さんで』って言ってくれてもうこの女神大好き!!ってなった!!

で、今まで渋滞してたのなんだったの?ってくらいにスムーズに点滴が終わって、時間を置かないといけないからって夜の22時くらいに最後の点滴を待つだけになって無事終了。

こんなすごい人、きっと看護師長さんだろうって聞いたら『私はただの先輩看護師ですよー』なんてかわいく笑ってくれてトゥンクしたよ!当たり前!!

最初から最後まで新人看護師さんがやってくれたからチクチク痛かったりしたけどこれも経験になるのなら、って頑張って耐えた私もえらかった(自画自賛w)

渋滞の原因は針先がほんの少しずれてたらしい。
それだけで渋滞しちゃうなんて人間の身体ってすごいなあって思うし、それに従事してる医療関係者の方々もめっちゃ尊敬するなあって。

コロナ騒ぎで大変だったはずなのに、それでもまだ医療に携わる仕事を続けているのはこの仕事が好きなのと誇りをもって仕事しているからなんだなって改めてリスペクト度が爆上がりなエピソード。

今回、約一週間の入院で今までにない感情と感動が掘り起こされて、私的にはすごくいい経験だった。

というわけでいっぱい派生してしまったからタイトル変えとく!!

でも、元のタイトルもなんかお気に入りだから残しとくけどねw

ひさつぐの入院顛末記、これにて終了~(´∀`)

久しぶりにいっぱい書いて楽しかった!!

個人メモ(2023/5/23~5/30)

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