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知らんけど。


少し前に話の最後に「知らんけど」をつけるのが流行った時のこと。

テレビやYouTubeなんかで芸人が言ってるのを初めて聞いた時は「なんじゃそら」ってしか感じなかったけどなんとなく嫌だなって感じた。

流行り廃りがそうであるように私の回り、主に家族がそれを使い初めて、嫌だなと感じた私の直感(というのかな)は当たった。

「知らんけど」は、ほぼ会話の最後に付け足しのように使うものだから、ネタとしてみれば「あれだけ言うてて知らんのかーい!!」って新喜劇の笑いオチには最適。
滔々とうんちく並べたあとに「知らんけど」は、ずっこけるし笑える。

でもそれはネタだからだ。
そうだ今書いてて気がついた。

子供と話しててそれを言われると、それまで真剣に聞いてたこちらがバカみたいに思えてくる。
話の内容もふんふんと聞いていた自分が滑稽すぎてやるせない気持ちになるし、ネタとしては確かに面白いけどそれが自分にふりかかるのはごめんだ。

さらに言えば話の内容も薄っぺらく、信憑性もなくなるから、本当のことなのかまるっきり嘘なのかふわふわした噂程度なのかの判断にも困る。とても困る。

なにより困るのはそれを言った相手への信頼度も確実に下がって、それを口にできる相手自身にも波及してくる。

他人ならいざ知らず、子供相手だと愛情が確実に目減りする。
これはいかん、と【おかあさんには「知らんけど」禁止条令】を発動した。

こんなことで、と思われるかもしれない。
ただの言葉遊びみたいなもんだから大目にみてやれ、と言われるかもしれない。

確かに目くじら立てるほどのことではないかもしれない。
でも実際にモヤッとするのは事実だし、それが蓄積されたら私は子供を嫌いになってしまうおそれがあるから危険因子は早いうちに排除する方向で対処した。

家族は好きだし子供も好き。
そのコミュニケーションのアイテムとなる会話は最も大切だと思っているからだ。

子供をこんなことで嫌いにはなりたくないし、私には私の心を守る権利があるからそこは譲れない。


「知らんけど」

あれはネタとして笑えるからいいんだ。
実生活では使えない。

というつぶやきでした。

今日はちょっとマジメ~(*´・з・)



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